慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)

目次

慢性疲労症候群でこのようなお悩みはありませんか?

  • 半年以上、日常生活に支障が出るほどの激しい疲労感が続いている
  • 睡眠を十分に取っても疲れが全く取れず、朝から体が鉛のように重い
  • 少し動いただけで、翌日以降に数日間寝込むほどの極度の倦怠感が出る
  • 微熱やリンパ節の腫れ、喉の痛みが風邪でもないのに慢性化している
  • 記憶力や集中力が著しく低下し、簡単な仕事や計算もできなくなる
  • 検査をしても異常が見つからず、周囲から仮病や怠けだと思われてつらい
  • 原因不明の全身の関節痛や筋肉痛があり、体を動かすのが苦痛

慢性疲労症候群の症状

慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)は、日常生活が著しく阻害されるほどの強烈な全身倦怠感が、休養しても回復せず6ヶ月以上にわたって持続または再発する神経免疫疾患です。主な臨床症状は以下の通りです。

① 労作後倦怠感

軽い肉体的・精神的負荷の後、5時間から翌日以降に急激な虚脱感や病状の悪化が起こり、24時間以上回復しない最大の特徴的症状

② 睡眠障害

十分な時間眠っても疲れが全く取れない未回復睡眠や入眠障害・中途覚醒

③ 認知機能障害(ブレインフォグ)

集中力や記憶力の著しい低下、言葉がスムーズに出てこない、頭にモヤがかかったような状態

④ 起立不耐症(OI)

立位や座位を維持するとだるさやめまいが悪化し、横になると和らぐ

⑤ 慢性的かつ全身性の痛み

原因不明の筋肉痛、関節痛、移動性の頭痛

⑥ 免疫・神経系症状

微熱の持続、喉の痛み、頸部や腋窩のリンパ節の腫脹・圧痛、光や音への過敏症

慢性疲労症候群の発生原因

現在の医学において、明確な単一の原因は特定されていません。しかし、以下の4つの要因が複雑に絡み合うことで、発症の引き金(トリガー)になると考えられています。

① ウイルスや細菌の感染

エプスタイン・バーウイルス(EBV)やヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)などの感染後に、免疫系が正常な状態に戻らなくなり、そのまま慢性的な疲労へと移行するケースが報告されています。

② 慢性的な精神的・肉体的ストレス

長期間の過労や精神的ストレスは、自律神経やホルモンのコントロールセンターである脳の視床下部に過度な負担を与えます。これにより、ストレスに対抗するシステムであるHPA軸(視床下部-下垂体-副腎)の機能が低下します。その結果、心身の恒常性(一定の状態に保つ働き)を維持できなくなり、休んでも抜けない激しい疲労感の引き金となります。

③ 遺伝的な体質と環境のバランス

生まれ持った神経系や免疫系、内分泌(ホルモン)系の弱さに加え、特定の環境ストレスや感染症が重なることで、遺伝子の働き方に変化(エピジェネティクス)が起こり、発症しやすくなると考えられています。

④ミトコンドリアの機能不全と栄養枯渇

細胞の中でエネルギー(ATP)を作り出す「ミトコンドリア」の働きが低下している状態です。エネルギー産生に必要な特定のビタミンやミネラルが慢性的に不足することで、細胞レベルでのエネルギー製造が停滞し、休んでも抜けない疲労感に繋がります。

慢性疲労症候群のメカニズム

慢性疲労症候群の病態は、脳内の微小な炎症、HPA軸の機能低下、そして細胞のエネルギー不足という3つの異常が引き起こす悪循環にあります。

① 脳内における神経炎症の持続

感染症や過度なストレスをきっかけに、脳内の免疫細胞であるミクログリアが持続的に活性化します。活性化したミクログリアは、TNF-α(腫瘍壊死因子)やIL-1β(インターロイキン-1β)といった炎症を引き起こす物質を過剰に放出します。この慢性的な脳の炎症が神経ネットワークの働きを邪魔することで、強烈な倦怠感(脳が出す疲労シグナル)や頭にモヤがかかるブレインフォグ、記憶力・集中力の低下を引き起こします。

情報元:慢性疲労症候群における脳内神経炎症のPET画像研究(NCBI)

② HPA軸の機能不全(低コルチゾール血症)

脳内の慢性炎症と長期的なストレスは、自律神経やホルモンのコントロールセンターである脳の視床下部に大きな負担を与えます。これにより、脳から副腎へ指令を送るHPA軸(視床下部-下垂体-副腎)というシステムが正常に働かなくなります。結果として、炎症を抑えたり血糖値や血圧を維持したりするストレス対抗ホルモン「コルチゾール」の分泌量が著しく低下します。エネルギーを維持するホルモンが枯渇するため、朝起きられない、極端にストレスに弱くなる、微熱が続くといった症状が固定化します。

情報元:慢性疲労症候群におけるHPA軸の機能低下に関する知見(NCBI)

③ ミトコンドリアのATP産生不全

患者の細胞内では、酸素や栄養からエネルギーを作り出す代謝経路(クエン酸回路や電子伝達系)に障害が起きています。脳や体の中で続く炎症によって大量の活性酸素が発生し、エネルギー工場であるミトコンドリアの膜を傷つけてしまうことが原因です。これにより身体のエネルギーであるATPの合成効率が激減します。エネルギーの絶対量が足りないため、日常生活の軽い動きでも細胞がすぐにエネルギー切れを起こし、動いた後に急激に体調が悪化する労作後倦怠感(PEM)が発生します。

情報元:ミトコンドリア機能不全と慢性疾患:天然サプリメントによる治療(NCBI)

慢性疲労症候群とHPA軸の関係

慢性疲労症候群は、HPA軸機能障害と深く関係しています。慢性的なストレスや感染症などをきっかけに、このシステムが正常に働かなくなるメカニズムは以下の通りです。

① HPA軸の乱れとコルチゾール枯渇

慢性疲労症候群の患者の多くは、HPA軸の応答性が低下しており、日常的なコルチゾール分泌量が低下していることが確認されています。

  • ネガティブフィードバックの過剰亢進:脳が「コルチゾールはもう十分ある」と勘違いし、分泌シグナルを過剰に抑制してしまう現象が起きています。
  • 抗炎症作用の低下:コルチゾールが足りないため、体内の微細な炎症(神経炎症など)を抑え込めなくなり、これが激しい倦怠感や関節痛、ブレインフォグ(脳の霧)を引き起こします。

② 分子栄養学・生化学の視点から見るミトコンドリアの機能不全

HPA軸の機能低下は、細胞のエネルギー代謝(ATP産生)の低下と直結しています。

  • コレステロールからの代謝停滞:コルチゾールの原材料はコレステロールです。ミトコンドリア内膜において、コレステロールからプレグネノロンへ変換される最初のステップ(シトクロムP450sccによる代謝)が、ストレスや酸化ストレスによって阻害されます。
  • ATP産生の低下:コルチゾール不足は、ミトコンドリアでのクエン酸回路(TCAサイクル)や電子伝達系の働きを停滞させます。結果として、細胞レベルでのエネルギー(ATP)が枯渇し、休息しても回復しない「慢性疲労」の根本原因となります。

③ 自律神経系(交感神経・副交感神経)との連携ミス

HPA軸と自律神経系は、ともにホメオスタシス(恒常性)を維持する双子のようなシステムです。

  • 交感神経の過緊張とペダルの踏みっぱなし:HPA軸が機能しない分、体は交感神経を過剰に働かせて無理に活動しようとします。これにより夜間の副交感神経への切り替えができず、睡眠の質が著しく低下します。
  • PEM(労作後の症状悪化)のメカニズム:CFSの最大の特徴であるPEM(少し動いただけで数日寝込む症状)は、HPA軸が運動負荷に対して必要なコルチゾールを即座に増産できないために、自律神経系が完全にオーバーヒートしてしまうことで起こります。

整体による慢性疲労症候群へのアプローチ

身体には、脳脊髄液は循環することで脳内の疲労物質や代謝物を排出する仕組み(グリンパティック・システム)が備わっています。脳脊髄液の循環が停滞し、脳内に疲労物質や代謝物が蓄積してしまうと、視床下部などのストレス中枢が過敏に反応してしまいます。

当院では慢性疲労症候群に対し、グリンパティック・システムが機能できるよう、SOT(仙骨後頭骨テクニック)・CST(頭蓋仙骨療法)で脳脊髄液の循環を正常化していきます。そのために次のような施術を行います。

  • 内臓体性反射による筋緊張を緩め、内臓を調整する
  • 腹膜を癒着を緩め、それによる身体の緊張を緩める
  • 脊椎(硬膜)の癒着を緩め、頭蓋骨と仙骨の動きのバランスを整える
  • 頭蓋骨のファシアの緊張を緩め、脳脊髄液の循環を促す

これらの施術により、ミクログリアの過剰活性によって生じた脳内の炎症性サイトカインの速やかな排出をサポートし、脳・神経の微細炎症の緩和、倦怠感やブレインフォグの軽減を目指します。

分子栄養学による慢性疲労症候群へのアプローチ

当院では慢性疲労症候群に対し、HPA軸・ミトコンドリア機能を回復できるよう分子栄養学に基づいた食事、栄養、生活改善でアプローチを行います。

低血糖の予防

低血糖を頻発していると、アドレナリンが過剰に分泌してしまい、身体を修復モードにすることができません。食事や生活習慣をヒアリングして、改善点をピックアップする必要があります。

消化吸収サポート

食欲が湧かず少食、食後はお腹がもたれる場合、胃酸や消化酵素が不足ているかもしれません。胃酸や消化酵素を体内で合成するにも栄養やエネルギーを必要とするのですが、そもそも食事をしっかり摂れなければ始まりません。

消化力の低下が疑われる場合、消化の負担が少ない食事、吸収しやすい食事を取り入れる必要があります。また消化をサポートするサプリを活用するのも助けになります。

腸粘膜の修復

低血糖、ストレスは腸粘膜を薄くしてしまう原因になるので、まずはこれらの対策を行います。そして、腸粘膜に必要な水溶性食物繊維、グルタミン、ビタミンA、亜鉛などの栄養素を摂り入れます。また粘膜が安定するまではグルテンやカゼインの摂取も控えたほうがいいでしょう。

腸内環境の改善

腸内環境の乱れは腸粘膜が薄くなり粘膜バリアが弱くなることで起きるので、まず低血糖、ストレスを予防することが大切です。また悪性菌(悪玉菌)が好む精製糖質の摂取も控えましょう。そして、腸粘膜の修復を行い、良性菌(善玉菌)のエサとなる食物繊維(特に水溶性食物繊維)を積極的に摂り入れましょう。

慢性炎症の予防

微細な炎症が治まらないのは、主にHPA軸の乱れ(副腎疲労)による抗炎症作用の低下が関係していると考えられるので、まずはHPA軸を整える食事や生活習慣が優先されます。また炎症体質の原因となる脂質「リノール酸」の摂取を控え、抗炎症作用のあるオメガ3系脂肪酸(EPA・DHA)を摂取することで抗炎症対策を行うことができます。

ミトコンドリア機能の改善

ミトコンドリアは酸化ストレスを出しやすく、かつ酸化ストレスに弱いという特性があるので、抗酸化・抗炎症対策も必要になります。

ミトコンドリアを動かすために必要な栄養素を摂取し、身体の状態に合わせた運動を行うことでミトコンドリアの機能を上げていきます。

⚠️ 医療機関への受診が必要な場合

慢性疲労症候群の診断は除外診断(他のすべての疾患の可能性を排除した上で確定するもの)であり、別の重篤な進行性疾患が隠れているリスクがあります。以下の症状に該当する場合は、当院での施術適応外、あるいは並行して専門医療機関(膠原病内科、内分泌内科、神経内科など)での精密検査を受ける必要があります。

  • 著しい体重減少、寝汗、局所的なリンパ節の硬い腫れが急速に進行している場合(悪性腫瘍や悪性リンパ腫の疑い)
  • 甲状腺の腫れ、眼球突出、または異常な寒がり・暑がりを伴う激しい疲労感(甲状腺機能亢進症・低下症などの内分泌疾患の疑い)
  • 関節の変形や持続する腫れ、朝のこわばりが1時間以上続く場合(関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患の疑い)
  • 進行性の筋力低下、複視(物が二重に見える)、眼瞼下垂、または呂律が回らないなどの症状がある場合(重症筋無力症や多発性硬化症などの神経変性疾患の疑い)
  • 強い胸痛、呼吸困難、または労作時にだるさではなく明確な息切れやチアノーゼが現れる場合(心不全や呼吸器疾患の疑い)

医療機関での安全が確認されたのち、当院の施術を安心してお受けいただけます。まずはご自身の安全を第一に考えた選択をお願いいたします。

新京橋治療院は
4つのアプローチで内側から身体を整えます

ヒアリング × 分析
ヒアリングで不調のもとになった習慣を見つける

今の不調は、今までの生活習慣から作られているので、その中から原因を見つけ出す必要があります。
当院では、今の状態を把握するために、不調が感じるようになった経緯、ストレス、食生活、生活リズムなどのヒアリングを行い、身体を整えるまでの道筋を立てます。

整体 × リラックス
頭蓋骨と骨盤を優しく整える施術

近年の脳科学研究により、脳脊髄液(CSF)が脳の隅々まで行き渡り、老廃物を洗い流す仕組み「グリンパティック・システム」が解明されています。この脳脊髄液の循環が滞ると、脳内に疲労物質が蓄積し、ストレス中枢が過敏に反応しやすくなります。

当院はこれらの問題にアプローチするために、SOT(仙骨頭蓋テクニック)、CST(頭蓋仙骨療法)の手技を用います。ボキボキしない、ソフトな刺激で脳脊髄液の循環、自律神経のバランス、骨格の歪みを整えて、身体をリラックスに導きます。

  1. SOT
    CST
  2. 脳脊髄液
    を循環
  3. 脳疲労
    の回復

分子栄養学 × リラックス
分子栄養学に基づく専門的知識で身体を細胞レベルで整える

分子栄養療法は、身体のさまざまな代謝を回すために必要な栄養を食事やサプリから補うことで、細胞レベルから身体を整えます。最終的にサプリが不要な身体を目指します。

  • ミトコンドリア機能を元気にする
  • ATP(エネルギー)サイクルを回す
  • HPA軸を整える
  • 腸内環境を整える
  • 消化吸収を整える
  1. 栄養療法
  2. 副腎ケア
  3. HPA軸
    を整える

実践 × サポート
ライフアライメントを整え、二人三脚で目標達成までサポート

不調の原因は、今までのライフアライメント(食生活・睡眠・運動・マインド)にあり、これを整えることは、施術や栄養療法と同様に大切です。

  • 食生活: 生命を維持するための「栄養」を取り込む
  • 睡眠: 脳と神経系を休ませ、「心身を修復」を促す
  • 運動: 身体を動かし、「循環と代謝」を促す
  • マインド:思考や感情の緊張をほどき、「調和」を取り戻す

当院では、お一人おひとりの『ライフアライメント』を整える最適な個別アプローチと、プライベート専門院だからこそできる、寄り添う丁寧なケアを大切にしています。


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一般コースの料金

皮膚以外の症状

初めての方
¥12,000- 90分
  • お悩みや症状、生活習慣のヒアリング
  • 分子栄養学による食事、サプリのアドバイス
  • 食事、補食、サプリのLINEフォロー[1週間]
2回目以降の方
¥6,000- 30分
  • 食事、補食、サプリのLINEフォロー[1週間]
前回の来院から
3ヶ月経過した方
¥10,000- 60分
  • お悩みや症状、生活習慣のヒアリング
  • 食事、補食、サプリのLINEフォロー[1週間]
お支払い方法 現金のみ

LINE予約

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電話予約

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この記事の執筆・監修者

初田輝夫

新京橋治療院 院長 初田 輝夫
  • はり師・きゅう師(国家資格)
  • 臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー

新宿医療専門学校 鍼灸学科を卒業後、鍼灸整骨院で臨床経験を積みながら、セミナーにてカイロプラクティック、オステオパシーの技術を学ぶ。2013年に独立し、新京橋治療院を開院。現在は医師主催の分子栄養学セミナーで得た知識をもとに、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を中心に施術を行う。

アトピーや副腎疲労に悩む方へ整体と分子栄養学の両面からアプローチしています。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。


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