アトピーのよくある質問

アトピーのよくある質問 まとめてみました
目次

保湿・脱保湿・脱ステについて

乾燥肌がよくならないのはなぜ?

乾燥肌が続く理由として、肌が環境に順応するための刺激が肌へ入れられていない可能性があります。

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脱保湿はダメという皮膚科の先生もいますが?

保湿をすすめる皮膚科の先生は、保湿をしている人の経過しか見ていないので、脱保湿した後、どのように肌が改善されるのかわかりません。また脱保湿は単に保湿をやめる、お風呂に入らないだけと考えている人は、改善しなかったり、感染症で悪化することもあるので、その状態を見てしまうと、皮膚科の先生も脱保湿に反対するのではないでしょうか。脱保湿直後は強い乾燥肌ですが、時間をかけてターンオーバーを繰り返していくと保湿なしでも大丈夫な肌へと変化していきます。その頃には「保湿しなくても平気だ!」「保湿していたときの異常な痒みがない」と実感します。脱保湿でアトピーがよくなる人がいるのだから、あなただけ一生保湿が必要ということはないです。

アトピー予防で保湿していたのに湿疹がでた

保湿をしていたからといって、湿疹が出ない理由にはなりません。さらに湿疹があるところに保湿を続けてしまうと悪化します。肌は環境に順応できる能力があります。過剰な保湿によってその能力を妨げないようにしましょう。生まれつき保湿が必要な人はいません。

保湿剤は無添加・オーガニックのほうがいい?

オーガニック、無添加、天然に関係なく、保湿依存になっている肌に保湿剤を使うと肌は悪化します。

どうして保湿がいけないの?

保湿すると次の問題が起きます。
熱を逃がせなくなり、炎症を強くしてしまう → ワセリン系
人工的なむくみをつくり、湿疹を悪化させる → ヒルドイド(ヘパリン類似物質)
保湿は一時的に表面を整えますが、悪化する要素も含んでいます。

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どうして落屑(かさぶた)ができるの?

熱(炎症)をもった皮膚は水分を蒸発させ乾燥状態をつくります。そのとき残った角質がかさぶたです。

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脱保湿したけどよくなりません

こういう方は非常に多いです。脱保湿は保湿による悪化原因を除外しているだけなので、脱保湿をしただけではアトピーはよくなりません。アトピーを改善するには、脱保湿といっしょに肌の代謝を上げていくことが必要です。

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日焼け止めを塗ってもいい?

日焼け止めも保湿になってしまうので、塗らないほうがいいです。とくアトピーの人は適度に日焼けしたほうが肌の変化がいいので、気にせず日焼けしてください。

汁がなかなかとまらない

浸出液がとまらない理由として、水分摂取量の多さ、運動量の少なさ、長時間の入浴、細菌、栄養不足、皮膚の硬さなどが考えられます。

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運動について

疲れているときも運動はしたほうがいい?

その疲れの原因が何かによります。
睡眠や休息が不足して疲れている人は、まず休息を優先してください。逆に体を動かしていないことで疲れている人は、体を動かす習慣をつけた方がいいでしょう。
脱ステ・脱保湿後のリバウンドで肌にダメージがある人は、肌の修復にエネルギーを持っていかれるので、疲労感が強く出ます。このときは激しい運動は避け、ウォーキング程度の軽いものにしましょう。また傷ついた肌を回復するためには、タンパク質とともにビタミン・ミネラルが欠かせないので食事でしっかり栄養を摂ってください。

自転車やエアロバイクは運動になる?

運動になりなりますが、アトピー的にはいい結果がでません。逆に悪化する人もいます。その理由は、上半身が固定した状態でペダルをこぐので、首、背筋、上肢の筋ポンプがされません。また手首のストレスで体が余計に硬くなることがあります。アトピーのための運動なら全身を動かすウォーキングやランニングをお勧めします。

運動すると痒みが強くなるのはどうして?

肌の機能(汗腺や皮脂腺)が低下しているからです。運動で血行が良くなると、汗腺や皮脂腺が働こうとしますが、アトピー肌の場合、機能が低いため痒みや炎症になってしまいます。運動を続ければ肌の機能もアップするので痒みもなくなります。

子供のアトピーについて

子供が痒みで寝てくれない

痒みの悪化原因をちゃんと除外できていれば、痒くて泣きわめいていても、構わずひとりで寝かせてください。(別室で寝かせられるのが理想)寝かしつけようと擦ってあげる必要はありません。子供は夜寝れなくても日中のどこかで寝れます。大人は子供のように好きな時間に寝れないので、自分の睡眠を優先させましょう。

掻きむしる子供をイライラして叩いてしまう

イライラしても大丈夫です。そのときはイライラした自分を認めましょう。「あ~イライラした~!」と声に出しても構わないです。ひとりで抱え込まず、誰か共感してくれる人に話してみてください。
小さな子供をコントロールするのは無理です。まずは子供と距離をとり、自分の貴重な時間とエネルギーを自分のために使いましょう。赤ちゃんであろうが、小学低学年であろうが、掻かせてあげて大丈夫です。掻く自由を与えているので、血まみれになるのは仕方ないです。ただそのまま掻かせてあげたらよくなるという意味ではありません。ちゃんと個々の原因に対処していきましょう。

子供が痒がっていると可哀想で辛い

痒がっていても子供は自分の事を可哀想だと思っていません。親が子供に対し可哀想と思いながら接していると、そのうち子供は「自分は可哀想」と認識します。子供を可哀想にするのも、幸せに留まらせるのも、親次第です。

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子供に「掻いて」と言われたら?

掻いてあげる必要はないです。泣いてすがってきても、自分で掻かすようにしてください。怒って血だらけになるくらい掻いても、本人がしたことなので仕方ないです。依存の根は小さいうちに断ちましょう。

乳児湿疹は保湿したほうがいい?

乳児湿疹もアトピーと同じで保湿は要りません。乳児湿疹をこじらせている原因の1つとして過剰な保湿ががあります。

乳児湿疹はどうして顔に出るの?

体の歪みによる噛みしめが影響しています。

食事について

白米より玄米?

アトピーの改善にはあまり関係ありません。糖質の観点からみると、茶碗1杯のごはんで砂糖50~60グラムを摂取しています。白米でも玄米でも大差ありません。

無農薬、有機栽培、オーガニックの食材を続けたほうがいい?

農薬の影響は体にとってゼロとはいいませんが、アトピーの悪化やよくならない理由になることはありません。

お菓子や甘いものはやめなければいけないの?

完全にやめる必要はありません。もちろん、食べ物、肌の状態、活動量によります。
普段から肉体労働や運動をしている人は筋肉があり、エネルギー消費が高いので、多少のお菓子や甘いものを食べてもすぐチャラにできます。逆に一日中家に居たり、デスクワークをしている人はエネルギー消費が少ないので、糖質による血糖値の影響を受けやすいです。
お菓子というと糖質ばかりに注目されがちですが、それに含まれる油も湿疹につながることがあります。油が原因の場合、そのお菓子は避けたほうがいいです。
またこれとは別に糖質依存になっている人は、一度甘いものを断つ努力をしたほうがいいでしょう。糖質依存の状態はすでに精神面が不安定になっています。これを改善するには一気に糖質を止めるのではなく、全体の食事を見直しながら行うのがいいです。

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病院でアレルギー検査をするとたくさん反応します

アレルギーの検査結果はほとんど無視してもらって大丈夫です。なんなら検査自体する必要もありません。
もし多くの項目で反応している人が真面目に除去食を行うと、食べるものが無くなってしまいます。するとカロリーやタンパク質の不足が起こり、肌は改善しなくなります。
重要なのはそのアレルギーが本当に反応しているのかです。アトピー症状が強いときにアレルギー検査を行うと、多くの人が余計に反応してしまうので検査結果はあまりあてになりません。また炎症の原因が過剰な糖質、油、運動不足、保湿、入浴であれば、まずそちらを改善しなくてはいけません。もし特定の食べ物で痒みが出るなら、肌が落ち着くまでその食べ物は休んでください。アレルギーの検査結果を鵜呑みにするよりも、実際の現象を追ったほうが合理的です。また臨床上、アレルギーが原因でアトピーがよくならないという人はいません。

入浴について

塩素除去をしたほうがいい?

塩素除去は効果を感じる人はいるのでおまかせしています。当院が行う入浴のアドバイスとして、逆に塩素を入れることもあるので、本来は影響ないのではないかなと思っています。

痛いからお風呂に入らないようにしている

痛い、しみるという理由でお風呂を避け続けていると、肌が刺激に対して順応できません。定期的に入浴して肌に刺激を入れましょう。

体は泡で手のひら洗いしてます

スベスベの肌なら手のひら洗いでも大丈夫ですが、角質が乱れている人にとっては、石鹸カスが角質の隙間に残ってしまい、痒みの原因になります。また体を洗う目的には、細菌の増殖防止、余分な角質を落とす、ターンオーバーを促すなどがあるので、手のひらで洗ってしまうとこれらの目的が達成できません。
当院でお勧めしているのは綿のタオルと固形石鹸で洗う方法です。この方法は肌の状態によって、頻度を変えなければいけません。また、炎症が強いときには入浴そのものをやめる必要があります。
入浴方法は肌と相談して決めなければいけないので、自分の肌の状態を理解し、次にどうなれば肌がよくなっていくか?の知識をもつ必要があります。

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睡眠について

寝るとき寝汗をかいてしまう

布団の中で寝汗をかいたり、ムレた状態にしていると、肌が保湿されてしまいます。その場合、ムレないように寝具やエアコンで調整してください。エアコンを使う場合、オフタイマーを使わないようにすることをおすすめします。また夕食以降、寝る前の水分摂取はなるべく減らしてください。質のいい睡眠にするには、暑くも寒くも感じない室温を一定に保つのがポイントです。

何日も寝れていない

寝れないと体力が回復できないので、劇症化したり、命が危険にさらされます。本当は先に悪化している原因を除去しないといけないですが、何日も寝れない日が続いてしまうのであれば、いったん薬に頼って睡眠をとりましょう。また寝れないというほどの症状であれば、感染症の可能性もあるので一旦病院を受診してください。

日常生活・その他

マスクで顔を隠したい

マスクをしていると呼気で顔が保湿され、角質がふやけてしまいます。もしマスクをする時間は極力減らしましょう。

皮膚がゴワゴワしてきた

角質がふやけるのを繰り返している可能性がありますので、次のようなことをチェックしてみてください。
・厚着になっていないか?
・水分を摂りすぎていないか?
・綿以外の肌着を着ていないか?
・入浴で余分な角質を落とせているか
・定期的に汗をかけているか?
・室温、湿度は適切か?

アトピーは肌から毒素がでているの?

アトピーは肌が毒素がでているわけではありませんし、そもそも毒素というものはありません。「毒素をとっちゃいけない」「毒素をださなきゃ!」という心そのものが毒です。そんな認識は捨てて毒素から自由になりましょう。

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抜け毛が増えて心配

脱ステ・脱保湿のときは、肌の修復に栄養が回されるので抜け毛が増えます。肌が落ち着いてくると抜け毛が減り、髪はもとに戻るので心配はいりません。

人の目が気になり外出できない

人目は気になりますよね。ただ家から出ない生活を続けてしまうと、湿疹はよくなりません。毎日数時間は外出しましょう。

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