アトピーは保湿?それとも脱保湿?

アトピーは保湿?それとも脱保湿?

このページはアトピーと保湿と脱保湿の疑問について説明しています。 保湿を続けてもなかなか改善しない方や乾燥肌に保湿をするべきか?しないべきか?悩まれている方に参考になります。

ネット情報の「アトピーと保湿」

「アトピー 保湿」でネット検索すると、アトピーにおすすめの保湿剤、保湿や脱保湿のすすめなどの情報が氾濫しすぎていて、読み手としては非常に混乱してしまいますよね。 ネット情報をみる上で、ライターが寄せ集めで書いた記事や商品を売りたいが為に保湿することを推奨しているサイトの内容には注意しください。 特にまとめサイトはアトピーとは無縁の人が書いていることがほとんどです。 このページでは保湿と脱保湿の必要性を整体治療の臨床経験から説明していきます。

あなたが保湿をする理由は何でしょうか?

  • 痒みが減るから
  • 生まれつきの乾燥肌だから
  • 肌が潤えば治る気がするから
  • 保湿しなければいけないと聞いたから

確かに保湿をすると肌はスベスベになり、痒みが減るかもしれません。 見た目がきれいになればこのまま治るかも?という希望さえ出てきます。 皮膚科の先生も保湿剤を処方するし、保険も適応されている。 お医者さんが認めた正しい治療法なんだと。 「アトピーが改善した」という保湿剤や保湿クリームはネットの口コミでも話題です。

しかし、もう一度考えてください。

それはアトピーが完治するまで観察していない短期間の話です。
保湿をする理由や効果はアトピーの標準治療であるステロイドやプロトピックを使うのとそう変わりない話なんです。 目の前のアトピーが楽になればいいという理由で塗ってるんだから。。。

保湿を続けるとどうなってしまうのか?
完治の為に脱保湿をしたらどのような経過をたどるのか?
写真を交えて具体的に話を進めていきます。

また保湿をしたほうがいいときもあります。
そのパターンもお話します。

アトピーと保湿のポイント

アトピーに保湿をする最大のメリットは症状の緩和です。 しかし大きなデメリットがあります。 それは保湿依存による難治性アトピーへの移行です。

難治性アトピーに移行してしまった場合、脱保湿時の離脱症状は脱ステとあまり変わりはありません。 むしろ脱ステよりも強い場合があります。 2週間続けて保湿する場合は注意してください。

保湿依存に陥りやすい人には特徴があります。

  • 乾燥が異常だと思い込んでいる
  • 潤っていないと気が済まない
  • 湿疹があることが許せない
  • 見た目が気になる
  • 人の言うまま保湿している

湿疹の初期に保湿で症状が緩和する程度であれば、強烈な痒みではありません。 保湿依存になるよりは、むしろ何もしないで放置したほうがいいでしょう。 しかし、保湿しないと気が済まない人は我慢できる痒みでも保湿をします。 湿疹や皮膚炎は排出反応なので、その上から保湿をすると火に油を注ぐことになります。 炎症がさらに強くなる、もしくは皮膚の排出機能が抑制され皮下に代謝物が停滞することになります。 皮下の代謝物が増えると自然には発生しない異常な痒みが現れ、さらにそれを保湿で抑えるという負のサイクルが始まります。
その結果が次のような肌になります。

写真をみると皮下に代謝物が停滞しているが分かると思います。 通常であれば保湿を中止すると皮膚からの排泄が起こります。 いわゆるリバウンド症状や噴き出し現象というものです。
長期間の保湿はデメリットが非常に大きいので気を付けなければいけません。

保湿をしたほうがいい場合とは?

赤ちゃんや小さな子供はもともと皮脂腺の発達が未熟なため、皮膚のバリアが整いにくく、また大人のように我慢してと言っても通じません。
炎症が治まった後は通常肌は回復していきますが、角質の乱れなどの刺激で肌を掻き壊す量が多い場合、一向に肌が回復できません。 そのとき適度な保湿は有効になります。
基本的に赤ちゃんや小さな子供の場合も保湿は不要ですが、状況によって保湿したほうがスムーズに肌が回復できる場合があります。
今の痒みの原因が炎症なのか?乾燥なのか?明確に区別できていない人は注意してください。 あくまでも保湿は角質の乱れを整え保護することです。 炎症を抑える目的で保湿し続けると悪化する可能性が非常に高いです。

では「大人も角質の乱れなら保湿してもいいんじゃないか?」と思われるかもしれませんが、大人は皮脂が出るのが前提です。 皮脂腺が正常に働けなければアトピーは完治しません。

絶対に使ってはいけない保湿剤とは?

病院で処方してもらう保湿剤には、既製品と調合された混合タイプがあります。 その中でヒルドイドを含んだ保湿剤は使用を避けてください。

当院に来院される重度の難治性アトピーの人の多くがヒルドイドを使用しています。 ヒルドイドにはヘパリン類似物質という成分が含まれており、重度の難治性アトピーに起こる血管拡張、赤黒さ、膨張、異常な痒みの原因になります。
治療を開始しても皮膚の組織が膨張、変性、変色しているため、正常な皮膚に戻るのに年単位の時間がかかります。

今、ヒルドイドを使っていて何ともない人も、別の保湿剤を使うことをお勧めします。 

アトピーと脱保湿のポイント

このページでの説明で誤解されないようにお話ししますが、 脱保湿をしてもすべてのアトピーが治るわけではありません。
実際に脱ステ・脱保湿したけど治らないと言っていらっしゃる方もいます。 その人たちが治らない理由は長期のアトピーにより体の神経の受容器が興奮状態だからです。 詳しくはまた別のページでお話しさせていただきます。

「脱保湿、反対!賛成!」の意見がなぜこんなに氾濫しているのでしょうか? 先ほどもお話ししましたが、長期でアトピーに悩んでいる人は痒み、痛みにより神経の受容器が興奮しています。 その結果、皮膚の異常感覚、炎症反応、肌の血流不足が起こります。 その状態は人によって千差万別であり、脱保湿だけを取り上げて「脱保湿しても治らない」「脱保湿は間違えだ」と答えを出すこと自体がそもそも誤りなのです。
また細菌の問題やスキンケア、水分摂取量なども重要になってきますので、独学、未経験での脱保湿は間違えが非常に多いのです。

すぐに脱保湿したほうがいい場合とは?

  • 保湿しても痒みが増す
  • 肌が赤黒くなっている
  • 炎症がある
  • 皮膚がむくんでいる
  • 深い傷がある
  • 浸出液が出る

痒み、赤み、むくみは炎症の反応です。保湿を続けて痒みが強くなったり、皮膚が変色してきている場合はすぐに保湿をやめたほうがいいでしょう。

また過度な保湿(入浴も含む)は角質をふやかせ皮膚の強度を落としてしまいます。 絆創膏を張り続けていたあと、皮膚が白くふやけている経験は皆さんあると思いますが、過度な保湿はそれと同じ状態を作ります。 乾燥状態の皮膚に比べ、ふやけた皮膚を掻き壊してしまうと傷が深くなり、修復に時間が掛かります。
最近ではモイスト療法・湿潤療法など乾かさないで傷を治すという方法もありますが、これはアトピー肌には当てはまりません。 その理由はアトピーは肌トラブルだからです。

脱保湿で気を付けなければならないこととは?

脱保湿にはリバウンドがあります。脱ステをすでに経験されている人ならわかると思いますが、脱保湿のリバウンドも脱ステと同じレベルか、それ以上に起きる場合があります。
脱保湿は保湿をしないだけではありません。 入浴制限や水分摂取制限も必要になります。 また皮膚の状況をみてスキンケアが必要です。
また体の神経が興奮状態な場合は一向にリバウンド症状が抜けないこともあります。 その場合は体全体を調整する必要があります。

脱保湿の過程で大切なもの

脱保湿すると痂皮(かひ)という白いかさぶたができます。これは大切なので無理にはがしてはいけません。
この痂皮があることによりその下の皮膚が守られながら修復されます。 体が作る自然な絆創膏みたいなものです。
見た目が悪いから剝がしたり、掻き癖でとってしまう人がいますが、絶対にやめてください。 剥がし続ける限り皮膚は治りません。
痒みが我慢できず搔いてしまい剝がれてしまったという範囲なら大丈夫です。

まとめ

以上、アトピーは保湿したほうがいいのか?脱保湿したほうがいいのか?について説明してきました。 今のネット情報はアトピーの保湿や脱保湿について偏った見方や意見が氾濫し、患者さんを混乱させています。 なので今回臨床の現場からわかる保湿、脱保湿についお話しさせていただきました。

あなたの痒みはもしかして保湿で起きているかもしれません。 既成概念に捕らわれていると目の前の痒みの原因も見落としてしまいますので注意してください。

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