夜間頻尿でお悩みの方へ

夜間頻尿とは、排尿のために夜間1回以上起きる状態のことをいい、実際の臨床では2回以上を問題としていることが多いです。

50歳以上の男女の半分の方が悩んでいて、加齢に伴い増加傾向にあります。

頻回の夜間のトイレは、睡眠の質を低下させてしまうので、日中の眠気や仕事にも影響を及ぼしてしまいます。

夜間頻尿の原因

夜間頻尿の原因には、蓄尿量の低下、夜間多尿、膀胱の神経過敏、睡眠障害などがあります。

高血圧

通常、夜間睡眠中は血圧は低下しますが、高血圧の人は夜間も血圧が下がらない場合があります。
その場合、腎臓への血流が増加し、尿が多く作られるので、夜間多尿になります。

降圧剤による影響

降圧剤のカルシウム拮抗薬により、昼間の塩分排出が十分に行われず、夜間に塩分排出が増加するせいで夜間多尿になります。

またカルシウム拮抗薬の副作用で、足のむくみが起こり、そのむくみが就寝時排出され、夜間多尿に繋がります

夜間多尿(夜間の尿量増加)

夜間頻尿の原因として一番多いのは、夜間多尿で原因の8割以上を占めます。文字通り、夜間にたくさん尿が作られてしまう状態で、その原因は飲水過剰、糖尿病、腎臓機能障害、心臓病、高血圧、加齢です。

膀胱蓄尿障害(膀胱に貯められる尿量の減少)

前立腺肥大、過活動膀胱、膀胱がん、前立腺がん、尿管結石、膀胱結石
加齢に伴い膀胱の平滑筋が減少し、結合組織が増えることによって、蓄尿量の減少が起こります。また膀胱収縮に関わる神経伝達が亢進し、頻尿を生じるとされています。

薬の副作用

さまざまな薬に利尿作用があるので、それらが頻尿の原因になります。
抗精神薬、抗不安薬、筋弛緩薬、副交感神経刺激薬、抗不整脈薬、利尿薬、降圧薬など。

他の病気が膀胱を圧迫する

膀胱がん、前立腺がん、尿管がん、子宮がん、卵巣がん、大腸がん
がんが進行して膀胱を圧迫したり、神経を刺激したりすると頻尿の原因になります。

睡眠障害

睡眠障害により眠りが浅くなり、起きたタイミングでトイレに行くというパターンです。泌尿器科的に異常はありません。
また睡眠時無呼吸症候群では、心臓が負担を減らそうと水分を排出しようとし、夜間多尿になると言われています。

病院での夜間頻尿の検査

蓄尿障害である膀胱がん、尿管結石、前立腺がん、膀胱結石などの病気を除外するために、超音波検査、採血検査、尿検査を行います。問題がない場合は、1回の尿量、回数の記録を排尿日誌につけていきます。

病院での夜間頻尿の治療

基礎疾患が原因で夜間頻尿になっている場合、基礎疾患の治療が基本になります。過活動膀胱に対しては薬物治療を行います。

整体分子栄養学による夜間頻尿へのアプローチ

基礎疾患、薬の副作用、その他の病気による器質的な問題で夜間頻尿は起きますが、それ自体はどうしようもありません。しかし体液循環、副腎疲労の視点から改善する方法は考えられます。

まず体液循環や抗炎症作用の低下により、膀胱やその周りの組織が線維化することで柔軟性を失い、さらに神経過敏になっているのではないかと考えています。

詳しく説明すると、体液循環の低下はむくみの原因となり、組織の線維化の原因となります。これが膀胱で起これば、膀胱の組織は固くなり柔軟性を失います。また体内炎症がある場合、代謝物の排出ができず、それも線維化の原因となります。

体液循環は身体の硬さ、水分摂取不足、運動不足で低下するので、身体を柔軟にして水分摂取を増やし、身体を動かすことで体液循環を促せます。

副腎疲労の視点で考えると、夜間頻尿は夜に抗炎症作用が低下し、神経が過敏になっていることが考えられます。副腎疲労で夜間、コルチゾールが必要量キープできなければ、炎症により神経が過敏になり夜間頻尿になると考えれます。
この場合、整体や栄養療法で副腎ケアを行うことが有効です。

頻尿・過活動膀胱への整体×分子栄養学アプローチ

当サイトのコンテンツは、分子栄養療法専門の医師が主催するセミナーおよび臨床講座から得た一次情報をベースに構成されています。解剖生理学、生化学など事実に即した信頼性の高い最新情報の発信に努めています。


日本泌尿器科学会 「夜間、何度も排尿で起きる」

高齢者夜間頻尿の病態と対処 青木芳隆、横山修

この記事の執筆・監修者

初田輝夫

新京橋治療院 院長 初田 輝夫
  • はり師・きゅう師(国家資格)
  • 臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー

新宿医療専門学校 鍼灸学科を卒業後、鍼灸整骨院で臨床経験を積みながら、セミナーにてカイロプラクティック、オステオパシーの技術を学ぶ。2013年に独立し、新京橋治療院を開院。現在は医師主催の分子栄養学セミナーで得た知識をもとに、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を中心に施術を行う。

アトピーや副腎疲労に悩む方へ整体と分子栄養学の両面からアプローチしています。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。