アトピーの人に運動はよく勧められますが、どんな運動をやればいいか分かりますか?
これが分からないと、次のような問題が起きます。
- かゆくなると運動をやめてしまう
- 治るのに1年以上かかってしまう
- 再発しないよう食事制限をする
- これ以上よくならないとあきらめる
- 一生アトピーと付きあう覚悟をする
ここでは今あなたがどのような運動を取り入ればいいのか? あなたの肌は次どうなればいいのか?についてお話ししていきます。
アトピー改善に
必要な3つの運動効果
アトピー改善に必要な運動効果は3つあります。
- むくみを減らす
- 肌の血流をアップさせる
- 糖代謝・成長ホルモンを促す
運動の効果①
むくみを減らす
まずむくみが原因の症状をみていきましょう。
- 皮膚が腫れている
- 掻くと浸出液が滲みでる
- 浸出液が止まらない
これらはむくみを減らすことで症状も軽くなります。
むくみは筋肉を動かせば減らすことができるので、ウォーキングがおすすめです。
日中、デスクワークで体を動かしていない人は、まとまったウォーキング時間をとってください。
運動効果②
肌の血流をアップさせる
肌の血流をアップさせなければいけないのは、次のような方です。
- 脱保湿・脱ステ後、治らない
- 季節の変わり目に悪化する
- 疲れるとかゆくなる
- 悪化もしないがよくもならない
- ずっと乾燥肌
これらはいわゆる小康状態で、肌が変化するための血流が足りません。
肌の血行をよくするにはランニングがおすすめです。
血行が悪い皮膚に血が流れ出すと、新たな湿疹が現れます。
これはいい湿疹なので乾燥させてかさぶたを作ってください。
なお次のような方は気をつけてください。
- 強いリバウンド
- 浸出液が広範囲
- 皮膚が薄い
このような人は運動しすぎると傷の回復が間に合わなくなるので、まずはウォーキングから始めましょう。
運動効果③
糖代謝・成長ホルモンを促す
普段から体のエネルギーを糖質に依存していると、血糖を上下させるホルモンの消費が激しくなり、疲れやすくなります。
さらに高血糖が続く人は体が糖化、酸化し、皮膚が治りづらくなります。
このような人は、運動に加え食事も見直したほうがいいです。
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糖代謝を安定させるには筋トレをして筋肉量を増やすことです。
また筋トレは成長ホルモンの分泌を促す効果があるので、肌の再生の後押しもしてくれます。
では筋トレの内容についてみていきます。
筋トレは腕立て、腹筋、背筋、スクワットを行ってください。
この4つは大きな筋肉にアプローチしているので効率がいいです。
筋トレの目的は筋破壊をさせ超回復させることです。
その過程で筋肉痛がきます。
楽な腕立てを100回やっても筋肉痛が起きていなければ、筋トレの目的は達成しません。
負荷のある筋トレで限界まで頑張ってください。
その後、超回復に時間がかかるので2,3日間隔を空けて繰り返してください。
全部の箇所を1日で行う方法もありますが、1つの筋肉を日替わりで順番に行っていくことも可能です。
しっかり筋トレされる方は、前か後にたんぱく質(プロテイン)と少量の糖質を補給することをおすすめします。
筋トレの種類や方法などはネットで検索するとたくさん出てきますので、そちらを参考にしてください。
まとめ
アトピーを改善するための運動についてお話ししてきました。
- むくみを減らす ー ウォーキング
- 肌の血流をアップさせる ー ランニング
- 糖代謝・成長ホルモンを促す ー 筋トレ
運動は目的や効果が明確になっていればなんでもいいです。
大切なのは肌が次にどうならなければいけないのか? それにはどんな運動が必要なのか? を自分自身で理解することです。
今、運動しているけど肌が変化しないと思われる方は、一度運動の内容を見直してみてはいかがでしょうか?