このかゆみは改善するサイン!いい痒みの見分け方と対処法

このかゆみは治るサイン!いいかゆみの見分け方と対処法

脱ステ・脱保湿の後もでてくる痒み。。。

その痒みはもしかすると肌が改善するサインかもしれません。実は肌はよくなろうとするときも痒みがでます。もしこの痒みへの対処法を間違えてしまうと、肌はよくならないばかりか、悪化させてしまう可能性もあります。

ここではその痒みの特徴と対処法について解説していきます。この痒みにうまく対処して、肌のターンオーバーを促せることで肌の改善は格段に上がります。ぜひ参考にしてみてください。

角質が厚くなって痒い

脱保湿をしていると角質が厚くなり、ゴワゴワやザラザラした感じになります。

例えばこういう肌です。

この感じの肌はみなさんも経験あるかもしれません。

こういう肌は次の理由で痒くなります。

・角質の乱れが刺激になる
・肌がムレたとき、角質がふやけて痒くなる
・皮脂や汗が出せないで痒くなる
・熱がこもる
・痒みの原因になる菌が増殖している

肌がよくなる過程で角質は一時的に厚くなるので、痒みが出ても大丈夫です。

では痒みが出たときの対処法を説明します。
角質が厚くなった肌は入浴時に綿のタオルと石鹸で擦ってください。顔は石鹸と指の腹でしっかり洗ってください。このとき泡で優しく洗うのはダメです。泡で優しく洗うと、角質は落ちませんし、肌のターンオーバーも進みません。

こういうと

・えっ!ほんとうに洗っていいの?
・今までできるだけ触らないようにしていたのに

といわれます。

脱保湿のはじめの頃はあまり洗わなくてもいいですが、肌が安定していくにつれて、定期的に余分な角質を落としてあげる必要があります。

実際に余分な角質を落とすと、痒みも減り肌のターンオーバーも進みます。

・でも洗うの怖いな〜
・頻度はどれくらいなのかな〜?

っと、不安な人はぜひご相談ください。

血行がよくなって痒い

アトピー肌は血行が悪いです。血行が悪いから今の痒みで治まっているとも言えます。

アトピーの標準治療は基本的に皮膚の血行を悪くしているとも言えます。これは症状を指標とした対処療法なので一時的であれば問題ありません。しかし、肌を健康な状態にしたい場合、血行が悪いままでは良くないことはご理解いただけると思います。血行が良くなると痒いから、血行を悪くして痒みを抑える。これを繰り返す限りアトピーは終わりません。

運動で血行が良くなると痒くなりますが、これは肌がよくなるために必要な変化なので歓迎すべきものです。ここを掻き壊したり、炎症が起きることで新しい肌に生まれ変わります。その肌になると、次に血行がよくなっても痒みが起きづらくなります。
対処法はとくにありませんが、えぐるように掻いてしまうのであれば、運動量を減らしたほうがいいです。あとターンオーバーが進むので角質が増えます。適度に余分な角質は石鹸とタオルで落としていきましょう。

皮脂・汗で痒い

皮脂・汗を出すところを、それぞれ皮脂腺・汗腺といいます。アトピー肌は血行が悪いので皮脂腺・汗腺もうまく働けない状態になっています。これらが皮脂・汗を出そうとするとどうなるか?

炎症が起きて、痒くなります。

これも肌がよくなる必要な過程なので心配はないです。

基本そのままでいいんですが、炎症が起きたあとの肌は固くなっているので、石鹸とタオルで洗ってあげるとターンオーバーが進みますまた角質が厚くて皮脂・汗をつまらせてしまう場合もあるので、それにも石鹸とタオルが有効です。

季節の変化で痒い

季節の変わり目で悪化したり、落ち着いたりする人は多いですが、おそらく皮脂腺・汗腺の順応で起こっているのだと思います。これも自然なことなので「皮脂・汗で痒い」のところで説明したのと同じです。また冬にエアコンの乾燥で加湿器を利用される人が多いと思いますが、基本要りません。

加湿器をつけないと、喉が乾燥して風邪をひいてしまうのでは?

大丈夫です。どんなに空気が乾燥していても、肌や喉は環境に順応してくれます。確かに加湿器で喉を甘やかしている人がいきなり乾燥した環境で過ごすと、すぐ喉を痛める可能性があるので、いきなりそのような変化は与えないほうがいいでしょう。

季節はいきなり変化するものではないので、体は負担を感じつつもしっかりと順応してくれます。

まとめ

アトピーの人が気にするポイントは次の2つです。

・ターンオーバーの乱れ
・血行の悪さ

これらのマイナスを理解しながら、トライアンドエラーを繰り返すことで、答え合わせができます。今の肌でいい結果が出ないときは、一度視点をニュートラルにして考えてみましょう。

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