デトックスでアトピーを悪化させてませんか?
「アトピーの原因=毒素」と思っている人は、アトピーを悪化させたり、肌の治りを妨げてしまっていることがよくあります。
なぜかというと、デトックス(体から毒素を抜く)と言われている方法が肌にとって負担だからです。
残念ながら、そのことに気づかないで肌をどんどん悪化させている人がたくさんいます。正しい知識があれば、それを防ぐことができますので、もし今あなたの肌が悪化しているのであれば、ぜひこのページを読んでください。
アトピーを悪化させるデトックス3パターン
①長時間の入浴で悪化
「アトピーは肌から毒素が出ている。だから入浴で汗をかいてデトックス!」
入浴の汗でデトックスできるかは、一旦ここでは置いときます。
長時間(20分以上)の入浴を頻回に行うと湿疹を悪化させたり、肌の治りを妨げてしまいます。
・角質がふやけて保湿力がなくなる
・角質の代謝を早めてしまう
・未熟な皮膚をさらしてしまう
・角質がふやけてかゆくなる
・皮脂を取りすぎる
・余計に乾燥する
・入浴が保湿になって湿疹が悪化する
これだけの負担が肌にかかるので、仮にデトックス効果があっても、負担のほうが勝ってしまいます。入浴直後は肌がしっとりしていいように感じるかもしれませんが、それも一時的なものです。これを繰り返していても肌は治りません。
②水をたくさん飲む
「水は1日2リットル飲んだほうがいい」というのを聞いて、必要以上に飲む人がいますが、強い炎症や湿疹、ジュクジュクがある場合はアトピーが悪化する可能性があります。
摂取した水分は尿以外にも、呼気や皮膚からも排出されます。もし炎症や湿疹があると、水分はそこから優先的に排出されてしまうのでアトピーの悪化に繋がります。(喘息や咳なども同様)
運動量や活動量の多い場合は自然と必要の水分量が増えるので、その範囲では問題ありません。
③偏食による栄養不足
デトックスとは少し違いますが、毒素を意識しすぎて、食事が偏ったり、栄養不足になってしまうことがあります。
例えば、肉を食べないでいると皮膚の再生に必要なタンパク質の量が足りなくなったり、過剰な糖質制限をしてしまうとタンパク質が糖質の代わりに使われてしまうので結果的に皮膚を治せなくなります。
とくに多いパターンが食べるものを気にしすぎて、カロリー不足になってしまうことです。この場合、皮膚が再生されない上に痒みも強くなり、本人としては「食事を気をつけているのになぜ?」となるでしょう。また摂取カロリーを変えずに運動を始めた場合もこれに陥ることがあります。
まとめ
デトックスでアトピーを悪化させてしまっているパターンについて解説しました。
一見良さそうなこともアトピーの場合、真逆の反応として出ることがあります。論理的に考えた上で行い、途中で悪化しても修正できればいいのですが、そのまま続けてしまう人が多いです。
これを読んだ皆さんは同じ間違いを犯さないようにしてください。
またデトックスと聞くと添加物や重金属など細かなことに目が行きがちですが、それ以上に悪化原因が身近にあるということをご理解頂ければと思います。