なぜ保湿がやめられないのか?
当院のホームページには、脱保湿の記事がいくつかあります。
それを読んで脱保湿した方から、痒みや赤みが減ったという嬉しいお声をいただくことがあります。
私も記事がお役に立てていることがとても嬉しいです。
ただ中には、脱保湿の必要性を理解しても、保湿がやめられない人がいます。
ある患者様にその理由を聞いてみると、
- カサカサするから
- 赤いから
私がカサカサするのは自然なこと、赤みの原因は保湿ですよと説明しても脱保湿に踏み切れません。
皆さんはなぜだと思いますか?
実は患者様のその理由は、本音ではなく建前なんです。
本音は、見た目の悪さで自分が傷つくのが嫌(自分の価値の低下)
でも、それは決して口にはしません。
傷つくのが嫌!なのは人として自然なこと。
問題は「傷つくことは嫌」と思う自分を受け容れられないということです。
これはとくに容姿を強く気にしている男性に多いです。
女性の方が容姿を気にしているので、女性の方が多いのでは?
と思われるかもしれません。
女性は美容についてオープンなので、素直に打ち明けてくれる人が多いです。 なので、傷つく自分を受け容れるステップに移行しやすいです。
逆に男性はそれを隠す傾向が多いので、次のステップに進めません。
また容姿が気になりだす思春期から保湿が過剰になることも多く、それがアトピーを悪化させている要因にもなっています。
そして、こういう人が脱保湿を始めても、肌の変化を許容できません。
- いつもと違う肌になった。。。
- きれいな肌にも湿疹が拡がってきた。。。
- 傷ができたから保湿しよう
と、本音を隠しながら全力で言い訳をします。
本気で治すことを宣言しても、自分の心に向き合わなければ、絶対に肌を治すことはできません。
なぜなら、何年も悪化させる要因を作ったのは自分であり、その自分が変わらなければ、これからの行動も変化しないからです。
なぜ保湿がやめられないのか?
肌の見た目が悪くなると自分はどう思うのか?
内省しましょう(自分の心に向き合う)
本音を受け容れられる心は、あなたの中にすでにあります。
まとめ
人は自然を完全に操ることはできません。 体や肌についても同様で、どうしょうもないことは諦めて、それが過ぎ去るのを待つしかありません。
それに抵抗することは、体を緊張させ、精神疲労を起こし、肌の改善を遅らせます。
どんなにあなたの悩みを解決してくれる薬や保湿剤があっても、それは一時的な安心しかもたらしません。
目の前にある出来事は、すべて自分の内面を映し出します。 もしそれについて苦しくなるなら、それはあなたにとって必要な課題です。
見ないふりをせず、向き合ってみてはどうでしょうか?
その学びは必ずあなたの心を自由にしてくれます。