脱保湿前
保湿で悪化した難治性アトピーです。
炎症のところへ保湿し続けてしまうので、アトピーはさらに悪化してしまいます。
ここまで炎症が強くなると、異常なかゆみが現れ、体も動かしにくくなり、生活の質もかなり低下してしまいます。
脱保湿スタート
保湿をし過ぎている人の場合、肌に水分を溜め込んでいるので、それをはき出す期間があります。
いわゆる、リバウンドですね。
水分を閉じ込めるような保湿剤を使っていた人は、さらリバウンドは強くなります
リバウンドで水分をはき出すことができると、肌は乾燥しやすくなり、皮膚を作ることができます。
ここで大切なのは、
肌を乾燥させてないと、皮膚は作れない
ということです。
肌の乾燥をキープできないと、未熟な皮膚はふやけてしまうので、安定した皮膚を作ることができません。
乾燥させるのは脱保湿の基本です。
わからない人はこちらのページを参考にしてください。
「アトピーには保湿」というのがまだ一般的ですが、最近では脱保湿の方法や経過を紹介しているブログやYouTubeなどが増え、「アトピーは保湿をしない」という認識も広まってきてます。 でも、脱保湿をしたらみんなが良くなるわけではな[…]
脱保湿のときは、
必要なかさぶたは取らない
不要なかさぶたは取る
必要があります。
一般の人にこの見極めは難しいかもしれませんが、一応、週に最低1回は固形石鹸と綿のタオルで体を洗ってください。
そうすると、不要なかさぶたを落としてくれます。
治らないパターンでよくあるのが、肌に刺激を入れなさ過ぎて、かさぶたが蓄積し、肌のターンオーバーがすすまないことです。
このパターンはかなり多いですね。
入浴制限もするので、肌に刺激を入れちゃダメと思っている人が多いようです。
停滞期
全体的な炎症が収まり赤みが引いてくると、部分的にボコっとした炎症箇所が残ります。
熱が冷め一旦落ち着いている状態、つまり停滞期ですね。
脱保湿後、リバウンドから一気に正常な肌に戻ることはあまりありません。
ほとんどの場合、一度停滞期に入ります。
停滞期に入る頃にはかゆみがかなり落ち着いているので、治ったと錯覚する人もいますが、完治はまだまだです。
ではここからのどうすればいいのか?
ここからは、肌への刺激と休息を繰り返していきます。
どういうことかというと、肌の血行をよくしたり、ピーリングすることで肌のターンオーバーを上げます。
これが肌への刺激です。
この刺激が入ると、皮下に溜まっている代謝物が肌から排出されやすくなり、同時に炎症も起こします。
この炎症の最中に刺激を入れ続けてしまうと、炎症が増して皮膚が薄くなってしまうので、いったん刺激をやめて肌を休息させることが必要です。
休息させると肌は再生するので、その後、再び刺激を入れて肌を代謝させます。
この作業を繰り返すことで、皮下の代謝物がなくなり、健康な肌が出来てきます。
安定期
この状態までくると、肌はかなり楽です。
しかし!
まだ油断してはいけません!
治ったように見える肌でも、そこから半年以上安定させないと安心できません。
この時期に、過食、寝不足、ストレス、運動不足、疲労でぶり返してしまう人も多いので注意してください。
女性であれば、メイクもまだしないほうがいいですね。
食事で油を制限していた人は、少しずつ摂っていっても構いません。
そのとき吹き出物のような湿疹が出るかもしれませんが、それも皮脂腺が反応している証拠なので心配ありません。
最後に
最近、ご相談いただく人のほとんどは脱ステ・脱保湿しても治らない人です。
脱保湿後の経過について、アドバイスできる人が少ないのも事実ですから仕方ないですね。
私も一人でも多くのアトピーで悩んでいる人たちのために、情報を発信していけたらと思います。
独りで悩むことに疲れた方はご相談ください。
なにかお役に立てることがあるかもしれません。