脱保湿後のアトピーの経過と期間

アトピーの一般的な標準治療(日本皮膚科学会ガイドライン)では、保湿剤によるバリア機能の維持が基本とされています。しかし、様々な理由から専門医の指導のもとで『脱ステロイド・脱保湿療法』を選択される方や、当院のような体質改善のアプローチを併用される方もいらっしゃいます。

この記事では、その場合によく見られる『肌の経過のパターンや期間の目安』について、今まで1000人以上のアトピーの臨床経験をもとに解説していきます。

脱保湿前のアトピー

アトピーの炎症期において、自己判断で合わない保湿剤を塗り重ねてしまうと、密閉効果によって熱がこもったり、皮膚がふやけてしまい、かえって不快感や痒みが増してしまうケースがあります。

脱保湿のアプローチでは、あえて一時的に『乾燥』させることで、肌のターンオーバーのきっかけを作るという考え方をします。

脱保湿スタート

脱保湿して皮膚を乾燥状態にすると皮膚に溜め込んだ水分がはき出されます。(リバウンド)

脱保湿前から炎症が強くなっていた人の場合、数週から1ヶ月程度でリバウンドのピークを迎えます。
また脱保湿前も炎症が強くなかった場合、リバウンドの反応は前者よりも緩やかに上がり、ピークも遅くなることが多いです。

リバウンドで水分が吐き出されたあと、肌は乾燥し正常なターンオーバーに戻ろうとします。

ここで大切なポイントは肌の乾燥をキープすることです。
肌の乾燥をキープできないと、かさぶたがふやけてしまい、その下の未熟な角質を保護することができません。

脱保湿のとき、必要なかさぶたはキープし、不要なかさぶたは落とす必要がありますので、こちらの記事も参考にしてください。

脱保湿のかさぶた、いつまでキープするの?

よくならないパターンとして肌に刺激を入れなさすぎて、かさぶたが蓄積し、ターンオーバーが進まないことがあります。これは脱保湿と脱風呂がセットで説明されるため、ずっと肌に刺激を入れてはいけないと思っている人がいるからだと思います。入浴方法は肌の状態や体調に合わせて毎日調整していく必要があります。

脱保湿後の停滞期

全体的な炎症が収まり赤みが引いてくると、部分的にボコっとした炎症箇所が残ります。熱が冷め一旦落ち着いている状態、つまり停滞期です。早い人だと2,3ヶ月でその傾向が見えてきます。

脱保湿後、リバウンドから一気に正常な肌に戻ることはなく、一旦この停滞期に入ります。その頃には痒みも落ち着いてくるので「治ってきた」と喜ぶ人も多いですが、根本的な改善はまだまだなので油断しないでください。

停滞期に入った後は肌への刺激と休息を繰り返していきます。

肌への刺激とは、肌の血行を良くするために、入浴を調整することです。これにより肌のターンオーバーを促進し、代謝を促すことができます。
ただし、炎症中に刺激を入れ続けてしまうと、皮膚の回復するタイミングが無くなるので、休息を入れ、肌を休ませることが大切です。

この作業を繰り返すことで皮下から健康な角質が上がってきます。

脱保湿後の安定期

半年でこの状態までこれればかなり良好な経過と言えます。ここまでくると肌はかなり楽ですが、まだ油断してはいけません。

よくなったように見える肌でも、そこからさらに半年以上安定させないと安心できません。この時期に、栄養不足、寝不足、ストレス、運動不足、疲労でぶり返してしまう人も多いので注意してください。女性であれば、メイクもまだしないほうがいいです。

最後に

今回は、脱保湿の経過について解説してきました。

ここで注意していただきたいのは、アトピーは自力で免疫や炎症をコントロールできなくなっている状態(副腎疲労)なので、保湿を止めるだけの脱保湿ではうまくいきません。しっかりと副腎ケアで免疫や炎症をコントロールできるようインナーケアすることが大切です。


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アトピー性皮膚炎への整体×分子栄養学アプローチ
アトピーオンライン相談│分子栄養学×スキンケア
この記事の執筆・監修者

初田輝夫

新京橋治療院 院長 初田 輝夫
  • はり師・きゅう師(国家資格)
  • 臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー

新宿医療専門学校 鍼灸学科を卒業後、鍼灸整骨院で臨床経験を積みながら、セミナーにてカイロプラクティック、オステオパシーの技術を学ぶ。2013年に独立し、新京橋治療院を開院。現在は医師主催の分子栄養学セミナーで得た知識をもとに、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を中心に施術を行う。

アトピーや副腎疲労に悩む方へ整体と分子栄養学の両面からアプローチしています。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

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