片頭痛について
片頭痛は、緊張性頭痛の次に多い頭痛です。
女性は男性の3倍多く、30代女性は24%も片頭痛に悩まされているというデータも出ています。この女性に多いうということからも、月経や女性ホルモンの変化に影響を受けているということが推測されます。
発症年齢は10〜20代が多く、90%は40歳までに発症するので、40歳以降に初めて症状を感じた方は片頭痛以外を疑ったほうがいいでしょう。
片頭痛の主な症状
片頭痛は、よく脈打つよう(拍動性)にズキズキと片側に起こると言われたりしますが、実際は非拍動性もあり、両側(30%)に痛みを伴うことも多いです。
また吐き気や嘔吐を伴ったり、光が眩しくて不快、いつも平気な音が苦痛に感じる、臭いに過敏になることが特徴です。
頭痛の持続時間は3時間~3日間ほどで、逆に4日5日も続く場合は片頭痛の可能性は少ないです。
片頭痛のきっかけや悪化原因
疲労、ストレス、月経、天候、寝不足、副鼻腔炎で悪化することがあります。
旅行、季節、ダイエット、食事、運動、ホルモンの変化、閉経、排卵期、ホルモン補充療法などが誘引となることがあります。
片頭痛の原因
片頭痛の原因はまだ確定していませんが、拍動性の痛みを伴うことからも血管拡張、血管炎症による痛みだと言われています。
整体からみた片頭痛について
整体は片頭痛に対して効果的ですが、整体で体の歪みをなおせば頭痛が改善するという単純なものではありません。片頭痛の変化を観察していると、慢性的に頭痛を繰り返すことにより、体が痛みに対して敏感になっているようにみえます。頭痛持ちでない人であれば痛みにならない刺激でも、頭痛持ちの人にとってはつらい頭痛になってしまう。そういう状態に体がなっていると推測されます。
整体で頭痛を改善する場合、この敏感になっている状態を沈静化(リラックス)させ、刺激が加わっても頭痛にならない状態を作ってあげることが目標になります。もちろんそのためには首頭顔の固まったファシアをゆるめる必要があり、全身を調整が欠かせません。体に遊びを作ることで片頭痛の悪化原因の緩和と予防できます。
また慢性の副鼻腔炎がある方は、顔面や頭部をゆるめることで副鼻腔炎と片頭痛の両方の改善が期待できます。