アトピーは運動しないと治らない
運動は「できたらいいな~」ではありません。アトピーや副腎疲労の改善のために必須な治療です。
- むくみを減らし皮膚組織の線維化と硬化を解消する
- 皮膚への血行促進でターンオーバーを促す
- 汗腺、皮脂腺の活用で体温調整力アップ
- ミトコンドリア機能を上げエネルギーを回しやすくする
- 筋肉を増やし血糖値を安定化する
- たんぱく質の分解(蛋白異化)を抑制する
- たんぱく質の合成(蛋白同化)が促進する
- 成長ホルモンの分泌促進
ただ現在弱っている人がいきなり運動を始めると更に弱ってしまうので、そういう人はまずは負荷の軽い運動から始めてください。
運動でむくみを解消することがアトピー改善のポイント
むくみは体調で変わるものと慢性的に続くものがあります。とくにアトピーでは慢性のむくみが問題です。
皮膚(皮下組織)がむくみ続けると、たんぱく質が皮膚で線維化し硬化します。硬化した皮膚は体液循環が悪いのでアトピーの悪化や治り妨げの原因となってしまいます。
”特定の皮膚で炎症、湿疹、痒み、浸出液を繰り返している”
”色素沈着がとれない”
”ゴワゴワな肌が薄くならない”
この現象をすでにみなさんも体感されていると思います。
慢性のむくみの原因は人それぞれ違うのでここでは説明を省きます。
硬化してしまった皮膚を元に戻すには、血行促進、皮膚をほぐす、温めるなどの刺激が必要です。
つまり運動なしでは皮膚の変化が促せないということです。
アトピーに必要な運動①
ウォーキング
むくみを減らせて全員におすすめできる有酸素運動はウォーキングです。
長時間のデスクワークで運動不足な人は仕事帰りなど余分に歩くようにしてください。また休みの日も積極的に外出し、一日中家に引きこもることがなようにしてください。
数十分歩くこともできない重度の副腎疲労の人はまず筋トレから行ったほうがいいでしょう。
- 強い炎症がある時(感染症は除外)
- 脱ステ・脱保湿のリバウンド
- アトピーの悪化初期とピーク
アトピーに必要な運動②
ランニング
心拍数を上げるランニング(ジョギング)は皮膚へ血行を促進し、硬化した皮膚を改善させるので、体調が安定してきた人は取り入れてください。(※1の状態の人はおすすめできません)ランニングの翌朝は身体のむくみが取れ、スッキリしていることを実感できると思います。
ランニングの頻度は週2,3回で一回あたり20〜30分で大丈夫です。
- 脱保湿・脱ステ後、よくならない
- 季節の変わり目に悪化する
- 傷の治りが遅い
- 湿疹が変化しない
- 汗をかけない
- 汗をかくと痒くなる
- 悪化もしないがよくもならない
- ずっと乾燥肌
運動すると痒くなったり、アトピーが悪化するという理由で運動を避ける人がいます。しかしアトピー肌はもともと血行が悪い状態なので、ランニングのように血行を促す運動をすると新たな湿疹や痒みが現れます。これはいい湿疹なので心配いりません。またランニングすることで発汗しやすい肌になり、体温の調整力も上がってきます。
- 皮膚の代謝を上げる
- 肌の修復力が上がる
- 体温の調整力を上げる
- ミトコンドリア機能を上げる
- 脂質を使えるようにする
アトピーに必要な運動③
筋トレ
筋肉量が少ないと筋肉に蓄えられる糖が減り、エネルギーを安定的に供給できなくなります。すると身体はアドレナリンで身体を緊張させます。この状態が続くとアトピーの原因である腸を整えることが難しくなってしまいます。
アトピーの人は身体へのダメージで筋肉量が減っているので、筋トレで筋肉量を増やすことが必要となります。また筋トレは成長ホルモンの分泌も促すので、肌の再生も後押ししてくれます。
筋トレは腕立て、腹筋、背筋、スクワット、大腰筋を行ってください。この5つは大きな筋肉にアプローチしているので効率がいいです。
筋トレの目的は筋破壊をさせ超回復させることです。その過程で筋肉痛がきます。楽な腕立てを100回やっても筋肉痛が起きていなければ、筋トレの目的は達成しません。負荷のある筋トレで限界まで頑張ってください。その後、超回復に2.3日かかるのでその間は筋トレは休んでください。
全部の箇所を1日で行う方法もありますが、1つの筋肉を日替わりで順番に行っていくことも可能です。しっかり筋トレされる方は前か後にたんぱく質(プロテイン)と糖質を補給することをおすすめします。筋トレの種類や方法などはネットで検索するとたくさん出てきますので、そちらを参考にしてください。
運動を始めたらカロリーの摂取量も増やそう
運動は始めたら食事量も増やしてください。運動後の数日、身体は修復のために栄養を必要とするので運動していない日もしっかり食事を摂りましょう。
よくアトピーの人が陥ってしまうのですが、グルテンフリーや糖質制限を並行して行っていた場合、カロリー不足によって体調を崩したり、アトピーが悪化することがあります。そうならないようPFCバランスの整った食事を摂るようにしてください。