保湿依存と主婦湿疹、脱保湿の経過
30代 女性
30代女性。手のひらの湿疹は1年前ゴム手袋を使用してから現れる。2つの病院でステロイドと非ステロイドの塗り薬を処方される。今年2月頃から顔、首、手の甲にも湿疹が現れ、痒みと手のひらの痛みに悩まされ、5月に当院へ来院。来院1週間前にステロイドを中止している。(ステロイドの使用は多くなく、依存度は低いとみられる)社会人になってからハンドクリームを常用、顔への化粧水も頻度が多かったようである。脱保湿、入浴制限、運動を行ってもらうことにした。
<手の甲>
2017年05月16日
保湿依存による赤み。初回時から手の筋膜リリースを行い、固有受容器の興奮を解除していく。
2016年05月20日
脱保湿後のリバウンドが現れる。
2017年06月10日
赤みは抜ける。
2017年07月08日
皮膚が安定。
<手のひら>
2017年05月16日
主婦湿疹のような状態。手は日常使うので一般的には治りづらいところです。回復を早くするためには効果的な運動を取り入れたほうがいいです。初回時から手の筋膜リリースを行い、固有受容器の興奮を解除していく。
2016年05月20日
脱保湿後は赤みが少し薄れ、痂皮(かひ)が現れる。
2017年06月10日
さらに手のひらの赤みは抜け、指先の赤みが残る。7月8日:指先の皮膚も少し安定。
2017年07月08日
<首の前面と顎>
2017年05月16日
まだらに赤いところが保湿依存。顔面と首の硬さがあるので調整を行う。
2016年05月20日
脱保湿後、うっすら痂皮(かひ)が表面を覆っているのが分かります。
2017年07月08日
痂皮をキープすると安定した肌が現れる。