臨床からわかる!子供アトピーの原因

臨床からわかる!子供アトピーの原因

幼児、小児、子供、中学生の子供アトピーの原因についてお話していきます。 臨床経験をもとにしているので参考になると思います。

この記事は次のような方におすすめ
  • 子供の将来のために、薬を使わずに治してあげたい
  • 子供のアトピー治療に限界を感じている

子供アトピーの原因を考える上で重要なこと

子供アトピーの原因は、人・タイミング・環境によって違ってくるので、一言で「これがアトピーの原因です」と言えないのが難しいところです。 今は情報が手軽に発信できて、すぐ手に入る時代なので、アトピーで悩む親にとってはより混乱してしまうのではないでしょうか。 アトピーの原因を考える上で重要なことがあるので、それについてお話しします。 

アトピーの原因が、今と昔で同じとは限らない

例えば、「昔は保湿をしていて落ち着いていたけど、今は保湿をしても悪化してしまう。」というパターンがあったとします。 このパターンに陥る人は非常に多く、本人は原因に気づきにくいです。 なぜなら、昔と今とでは肌の状態や環境が違うので、昔から信じて使っていた保湿剤が悪化原因であることを見落としてしまうからです。
きっと親は悪化原因が保湿剤であることに気づかないため、他のことを色々と試すでしょう。 もしその中でもっと強力な保湿剤を選んでしまったら、子供のアトピー症状は更に悪化します。

このように今の状況に対し盲目になっていると、解決策までたどり着くことはできません。 必ず今にフォーカスしてください。 そして、体や肌の状態によって原因が変わるということを覚えていてください。 

ちなみに昔保湿をしていたことが最善の治療法であったわけではありません。 昔も保湿しなければ肌が安定しない原因があるので、それを解決しなければいけません。 これは今保湿でアトピーを治そうとしているすべての親に言えるわけです。

一般的に悪化原因が違うアトピーでも一括りにされ、「アトピーの原因は○○!」「アトピーには○○が有効」という無知な風潮があります。 私からすると肌の状態や原因はそれぞれ違うので、間違った対応をしてしまうと、火に油を注ぐことになりますのでご注意を。

アトピーの原因は重複していて、すべての原因を同時に解決しないと改善しない

これは自転車などのダイヤル式の鍵をイメージしていただけると分かりやすいです。 鍵はすべての番号が合わないと開きません。 仮に1つの番号だけ正解しても鍵は開かないので、その番号が正解かどうかももわかりません。

アトピー治療も同じで、1つの原因を解決できていても他の原因が解決できていなければ、肌は改善せず、解決できた1つの原因への対処も本当に正しかったかどうか分からないのです。

炎症や痒みをすべてアレルギーだと勘違いしている

日本のアトピーに対する標準治療は、日本皮膚科学会が作るガイドラインに沿って治療方針が決まっています。 日本皮膚科学会で言われているアトピーの原因は、肌の乾燥によるバリア異常とアレルギーです。 なので、従順でまじめな医師のところに行けば、もれなく保湿とステロイド、プロトピックの標準治療が受けられます。

アトピーの原因と言われる肌の乾燥やアレルギーも、ただ肌の状況を言っているだけなので根本原因ではありません。 ちゃんと考える親なら「なんで乾燥するの? なんでアレルギーが起こるの?」と医師に問いかけるのではないでしょうか。 残念ながら、今の標準治療を行う医師のもとではこの問いに正しく答えられる人はいません。 この問いを無視して、肌の乾燥やアレルギーを対症療法で治そうとしているのです。

子供の体は未発達の部分もあるので、アレルギーが起こるのも自然です。 子供はアレルギーを繰り返しながら成長していくと思ってください。 アレルギーによる少しの湿疹であれば、そのままで大丈夫です。 ただ生活の質を大きく落としてしまうのであれば、食事を調整した方がいいでしょう。
今、問題となっているのは炎症の原因をすべてアレルギーのせいにしてしまっているので、治まらない炎症に対して、子供が薬漬けになったり、塗らなくていい薬や保湿を使い続けられていることです。

もし本当にアトピーの原因がアレルギーなら、すでにみんな治っているでしょう。 治らない人がたくさんいるということは原因が違うのです。

悪化のような症状でも、悪化とは限らない

アトピーを完治させるためのプロセスで、症状がすべて減っていくとは限りません。 逆に症状が強くなることもあります。 その中の代表的な1つを説明します。

乾燥で皮膚がガサガサ・ボロボロになる

アトピーの完治には脱保湿が必要です。
保湿依存や難治性アトピーの人が脱保湿をすると、家族がビックリするくらい肌がかさぶたでガサガサになります。
今まで保湿して潤いを保ってきたせいか、ガサガサやボロボロの肌はどうしても異常だという風に捉えられてしまいます。
外出すると周りの人から「かわいそう」「どうして病院に連れて行かないの?」と言われます。 きっとおじいちゃんやおばあちゃんからも「本当に大丈夫なの?」と声を掛けてくるでしょう。

見た目がボロボロでも、子供にとっては大したことないので安心してください。 かさぶたも傷ついた肌が治るために必要なプロセスなので、正しい理解が必要です。

子供アトピーの原因

体の歪み

アトピー性皮膚炎の主な症状である湿疹は、その漢字からも分かるように「湿(しつ)」という水の意味を含んでいます。 この水が皮膚に出てきて湿疹になるわけですが、なぜ、この水が湿疹になってしまうのでしょうか。 その原因は「体の歪み」にあります。

体の歪みとは、筋肉が緊張して骨や関節を引っ張り、体が硬くなっている状態です。 この状態では筋肉が自然に伸び縮みできず、体の水である体液がスムーズに循環できなくなります。 そして、滞って行き場を失った体液が皮膚から出て湿疹になってしまうのです。

人間は体の中を一定の環境に保っています。 それを内部環境の恒常性(ホメオスタシス)と言い、その能力が生命を維持するために体へアトピーを表現します。 アトピー体質の決め手は内部環境の恒常性を代償する場所が皮膚であるかどうかです。 つまり、肌が弱い人は優先的に体液を肌から排出するということです。

体の歪みで体液循環が悪くなってしまうと、代償として皮膚からの排泄(皮膚炎)肺気管支からの排泄(喘息)鼻粘膜からの排泄(鼻炎)が起こります。

このような話を聞くと「アトピーは肌の保湿力がなくなり、乾燥によって炎症が起きているんじゃないの?」と疑問を抱かれる方もいるでしょう。 実は乾燥による炎症は肌の修復機能で起きます。 ややこしいですが皮膚の生理作用とアトピーの悪化原因がごちゃ混ぜになっているせいで、間違って解釈している人が非常に多いのです。 これについてはまた改めてお話ししたいと思います。

生まれながらに腎臓の能力が低下している

子供がアトピー体質になってしまう原因はおなかの中にいる10ヶ月にあります。 赤ちゃんは母体のおなかの中で細胞分裂をして大きくなります。 このとき母親の体調が悪いと子宮の内圧が高まり胎児に負担をかけてしまいます。

アトピーの子供は横隔膜が緊張し、肋骨の動きが悪いことが多いです。 これは腎臓の問題で横隔膜の動きを制限してしまうからです。 この状態が続くと胸郭(肋骨)がねじれ、呼吸や心臓への負担が掛かります。 心臓への負担が強いと軽い心不全状態になり、肺から心臓に戻る血液がうっ血を起こします。 このうっ血により気管支がむくみ小児喘息になります。 アトピーの子供に喘息が多いのはこのメカニズムが原因しています。

腎臓の機能が低下した子供にデトックス効果を求めて水分を多く摂取させると、腎臓の負担が増えてしまい体に負担をかけてしまいますので注意してください。

腎臓の能力が低下している子供は水分をあまり多く摂ろうとしません。 その結果おしっこの色は濃くなり、量も少なくなります。 これは腎臓の能力に合わせて水分を欲する感覚が調整されているからです。

痒みや痛みのストレス

皮膚に痒みや痛みがあるとストレスで体に力が入ります。 もしそのストレスがずっと続いたらどうなると思いますか?
筋肉と筋膜は凝り固まり、体液循環の低下神経の興奮を起こします。 体液の循環が低下すると皮膚に栄養が行きわたらなくなり、回復する力が低下します。 またリンパの働きも悪くなり、代謝物の回収もスムーズにできません。 神経の興奮は洋服のスレや乾燥、温度変化、熱刺激(入浴など)で強い痒みを起こします。 特に湿疹周辺の筋肉はその影響をダイレクトに受けるので、痒み・痛み → ストレス → 敏感 → 痒み・痛み → ・・・のようなスパイラルに陥ってしまいます。

重症な肌トラブルが長期化すると患部の関節が動かしづらくなります。 一見、皮膚がつっぱり痛みで動かせないように見えるのですが、実際はその皮下組織筋膜が固まって動かせないことが多いです。 その場合は皮下組織と筋・筋膜に対する調整を行うと可動域が大きく広がります。

水の飲みすぎ

水をたくさん飲んでも、体はデトックスできません。 逆に体液循環の悪い人が、キャパ以上の水分を摂取してしまうと、様々な症状が出てしまいます。

アトピーの人も例外ではなく、水分が多いと湿疹が悪化してしまいます。

運動不足

1日中勉強で座っていたり、ゲームばかりして動かない子は、皮膚の血流が上がらないためアトピーは治りません。

保湿依存の肌になっている (難治性アトピー)

アトピーの標準治療はステロイドで炎症を抑え、保湿剤で肌を保護することです。 標準治療は急性期に短期間行うのは大丈夫ですが、長期間行うとアトピーの難治化を招きます。 難治化とは皮膚が塗り薬と保湿剤に依存を起こしている状態で異常なかゆみを伴います。 長期でアトピーに悩まれている人のほとんどは難治化しています。

難治性アトピーについては「あなたのアトピーが治らない原因」にて詳しく説明しています。

掻くことが癖になっている

赤ちゃんの頃から、掻くことに対して親が過剰に反応していると子供は掻くことで無意識に親を操作しようとします。 その癖でストレスがかかったとき掻く行為が増えます。

大人はある程度掻くことを抑制できますが小さな子供はなかなか抑制が効かないので肌トラブルを長引かせてしまいます。
掻くことをやめればすべて治るというわけではありませんが、掻くことにより悪化する肌トラブルとアトピーを混合してしまい、間違った対応をしてしまうことがあります。

精神的ストレス

「子供だからストレスはないだろ・・・」と思われているご両親もいらっしゃると思います。 実際、精神的なストレスの種は胎児のときから、親によって蒔かれはじめます。 蒔いている親は無意識なためそのことには気づきません。 なぜなら自分の親からも同じことをされ、それが潜在意識の中に根付いているからです。 その根を断ち切ることは、今のあなたの役目です。

入浴

菌の問題

アトピー肌は乾燥、皮脂不足、傷、角質の乱れで菌に対する抵抗力が低下しています。 特に皮脂不足により表皮を弱酸性に保つことができにくいため、黄色ブドウ球菌が優勢になってしまいます。 とびひなどの感染症になってしまった場合、抗生物質などで処置をする必要もありますので、適度に肌の衛生を保ち、睡眠不足にならないことが大切です。

下の写真は菌を除去する前(左)と除去してもらった2週間後(右)の肌です。 肌が良くなってきているとき、菌の問題は見落としがちになりますので注意してください。 菌の繁殖を放置していると角質が盛り上がってきます。 そのことが左の写真から分かると思います。 菌を除去した後は角質が増えることなく肌は落ち着いてきています。

入浴時、皮脂を落としすぎている

体は乾燥すると肌を守るため皮脂を出そうとします。 アトピー肌は皮脂腺の働きが低下しているので、皮脂がでるだけで痒みになってしまうのです。
このとき、肌の掻き壊しを繰り返してしまうと一向に皮膚は回復しません。 入浴時は皮脂を落としすぎないよう注意してください。

シャワーの勢いが強すぎ

脱保湿しているけど皮膚が薄く赤いままという人の中には、入浴時シャワーの勢いが強すぎてかさぶたを落としていることがあります。 シャワーの勢いを弱めるか、かけ湯にして皮膚への負担を減らしてみてください。

食事

アレルギーを気にしすぎて栄養が偏っている

ここでお話しするアレルギーとはⅠ型(即時型)アレルギーでIgE(免疫グロブリンE)が関与します。
アトピーの原因はアレルギーが強く関係しているという考えがあるため、アトピーで皮膚科を受診するとアレルギー検査を行う場合があります。 その結果から食事制限を行っていると食べるものがなくなり、栄養バランスもかなり偏ってきます。

即時型アレルギーは食べた直後から数時間後に蕁麻疹、咳、皮膚が赤くなるなどの反応がでますが、実際にアレルギー検査で反応した食べ物を食べても症状がでないことが多いです。 アレルギーの検査結果はアトピーを治す上で重要でありません。 そもそも検査も不要です。 食べた後、アレルギー反応が出る食べ物についてだけ除去しください。

過度な食事制限は皮膚の治りを遅らせます。また、あれもこれも食べてはいけないという制限は精神的に強いストレスが掛かるため体の生命力も低下します。 食べてもアレルギー反応が出ないものはどんどん食べてください。

毎日同じものを食べている

即時型アレルギーのところでもお話ししましたが、アレルギーで食べ物を気にしていると食べられるものが少なくなり、無意識に同じものを毎日の食べさせている場合があります。 またテレビや雑誌、インターネットでこの食べ物は体にいいという情報から、それを毎日食べさせていることも多いです。

同じものを毎日のように食べて続けていると遅延型(IgG)フードアレルギーが発生する可能性があります。 これは即時型と違い、時間差で反応が出てきます。 親は食べ物が原因かどうかも分からないためズルズルと長引くことが多いです。

臨床的にはヨーグルト、豆乳、納豆、野菜ジュースで反応していることがあります。 原因不明の湿疹が続く人は心当たりのある食品を2週間ほど食べささないでください。

まとめ

今回、子供アトピーの原因について説明しました。

親や周りの大人は子供の症状を自分のものさしで測り、どうにか対処しようとしますが、ほぼ悪化に繋がります。 人間に備わる自然な能力は髪の毛一本の先まで完璧なので、その自然へ明け渡す寛容な気持ちが必要です。 整体も本来働くはずの自然の能力を元に戻すだけです。 目の前に出ている湿疹をなかったことにはできません。

また子供のアトピーに感情を振り回されないで、子供が安心して成長できる空間をみなさんに作っていただきたいと思います。

今、脱ステ・脱保湿を検討されている方へ

「脱ステ・脱保湿はただステロイドと保湿をやめて耐えるだけ」と思われている人もいますが、それは違います。 皮膚の経過を見て、常に適切な対応をしなければいけません。 知識と経験が無い人にとっては、途中で不安になったり、対応を間違えいると悪化の一歩をたどります。

当院はこれから脱ステ・脱保湿を検討されている方へ個別相談にてサポートを行っております。 脱ステ・脱保湿後の状態が心配、今離脱症状で悩んでいるという方はぜひご相談ください。

脱ステ・脱保湿のご相談はこちらへ

アトピーで同じように悩まれていた方も改善しています

7才 男の子 小学一年生ステロイドの離脱症状で不安なときも、電話で対応しもらい安心しました

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新京橋治療院に行く前は、乾燥肌がとてもひどく度々皮膚科に行っては薬をもらい、毎日薬やローションを塗ってましたが、徐々に効かなくなってきて量も増えてきてました。 毎日ボリボリかいてかいてかき壊しての繰り返しで陰部や頭は傷だらけでした…まだ小1なのに小さい時からずっとローションやステロイド入りの薬を塗ってきてて大丈夫かな?と毎日心配でした。

そんなときにネットでいろいろ調べてましたら新京橋治療院のサイトに出会い即予約してみました! これで治ったら嬉しいなぁと期待をしながら9月に初めて行きました! そこで先生に納得のいく説明をしていただき、治療を開始しました!

先生の治療法は素人の私からみると本当に触れてるだけでこれで治るのかなぁと不思議な感じでした! 肌に症状がでる子は内臓の働きがうまくできてなく老廃物が出し切れないため、肌に出るらしく、うちの子もおしっこにほとんど行ってませんでした。 でも先生に治療してもらうとおしっこの回数も増えてきました!

初めての治療で脱ステロイドをすることにし、最初は一気に症状が出てきますから、それに耐えられるならやりましょうと先生から言っていただき、その日から薬を塗るのをやめました! やはり症状は徐々に悪化し、顔も二度見されるくらいカサカサ傷だらけ、寝る前になると痒くなり、陰部もかいてかいてかきまくってねれない日々が続きました!かわいそうで親としてはたまらなく変わってあげたいと思っても見守ることしかできませんでした。 唯一体につけていたのは、先生に教えていただいた自作のローションでした! 先生は、顔とかカサカサになっても気にしなくていいですよー!と助言していただいたり、不安なときはすぐ先生に電話しては、丁寧に説明していただき、安心感を与えてもらいました。

そんな日々が1~2ヵ月続き徐々に落ち着いてきました! 治療を続けて5ヵ月くらいたった今ではあんなにカサカサだった全身が懐かしいくらいしっとりしています。 まだところどころ首元やお腹はかいかいが出てますが、最初の頃に比べるとずいぶん良くなりました! まだ日によってはカサカサな症状が出てますが、焦らず体の内側から治ってくれればと思います! 本当に新京橋治療院で先生に出会えたことに感謝しています! ありがとうございます。 母より

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