保湿依存のアトピーを改善する脱保湿とは?

薬や保湿を使っても悪化する方へ
それは保湿依存かもしれません

使い続けてきた薬や保湿が効かない、むしろ悪化していると感じることはありませんか?

病院で言われた通り薬や保湿を塗っているのに、痒みが強くなっている

無添加で肌にやさしい保湿剤を使っているのに、肌に合わなくなっている

これらの悩みがある方はすでに保湿依存かもしれません。
保湿依存は保湿剤を使い続けることが原因で起きます。 保湿しても悪化してしまう人は、保湿剤の使用を中止し脱保湿に切り替える必要があります。

このとき求められるのは、保湿を続けてきた肌がどのような状態になっているのか?その肌が回復するためには何が求められるのか?これらを自分自身が理解して脱保湿に取り組む必要があります。

このページでは保湿依存のアトピーを改善するために必要な脱保湿について詳しく説明していきます。

保湿依存のアトピーはどのような状態なのか?

保湿依存を理解するには、保湿剤の効果と作用を理解しなければいけません。 保湿剤によってできる潤いは、肌に水分を集め、人工的なむくみを作ることによって得られます。

乱れた角質に保湿をすれば一時的に表面は整ったように見えますが、それと同時に保湿剤による人工的なむくみも作られます。
アトピーは皮脂腺が反応して湿疹が起きているので、ここに保湿剤による人工的なむくみが加わると、皮脂腺はさらに反応して強い湿疹を起こします。 そして、さらに保湿を続けていくと皮膚組織が膨張し、肌の透過性亢進という状態になります。

透過性亢進とは肌の編み目が広がり、水分がにじみ出てきやすくなっている状態のことです。 この透過性亢進の肌になると痒みがさらに強くなり、掻くと浸出液がすぐに出てきてしまいます。

肌のむくみ、皮膚組織の膨張、肌の透過性亢進、真っ赤な肌になっても、保湿をすれば表面は整ったように見えますが、それはほんの一瞬でしかありません。 その後はさらに浸出液が増え、強い痒みに襲われます。

この一連の流れを繰り返していいる状態が、保湿依存です。
保湿により肌が一瞬でもきれいな状態がみれると、患者さんはそこに救いがあると想い塗り続けます。 また脱保湿を勧められても、リバウンドの恐怖により決断ができません。
保湿しても悪化する状態は、もう肌が限界だと言っています。脱保湿を前向きに検討しなければいけません。

保湿依存に陥ったアトピー肌に必要なこととは?

保湿依存に陥ったアトピー肌に必要なことをお話ししていきます。
上でもお話ししたように、保湿依存のアトピー肌はもう限界です。 なにで限界かというと皮膚組織のむくみを排出したいのです。

保湿をしていてはむくみを増やすばかりで排出することができません。 まずは保湿を止めて、肌から出るものは出し、範囲が広がるときは広げなければいけません。

これはリバウンドなので炎症も伴います。炎症は表皮から水分を蒸発させ、肌の乾燥状態を作ります。肌が乾燥すればかさぶたができ、肌の再生が始まります。

アトピー治療で重要なことが一つあります。再生には破壊を伴うことです。ほとんどの人がこの自然のルールを忘れています。
破壊なしに黒ずんだアトピー肌がきれいな肌になると夢見ているのです。 ビルを建て直すときも、古いビルを壊してから新しいビルを建てます。 古いビルを壊さないまま、新しいビルを建てることはできません。 肌が再生するときも必ず炎症という破壊を伴います。

この自然のルールが理解できない人にとっては「炎症=悪化」、さらに恐怖や不安のストレスになってしまいます。 脱保湿によるリバウンドや肌の急激な変化は自然のルール上で起こっているということを忘れないでください。

肌のむくみは表皮から排出する以外にも、血液やリンパを介し尿として排出することもできます。 これは肌の炎症が強い人、脱保湿前、脱保湿後の全員に言えます。

むくみとは生理学的に言うと細胞と細胞の間にある細胞外液のことを指します。 この細胞外液であるむくみは、じっとしていてもなかなか血液やリンパの方に移動してくれません。 ではどうやったら移動するかというと、体を動かし筋肉が伸び縮みすることで、水分が移動します。

アトピーが悪化していると人目が気になり、家に引きこもりがちになってしまいますが、それが逆効果になってしまって、むくみが解消されず、脱保湿のリバウンドを引きずってしまいます。
必ず毎日外出でウォーキングをし、水分の循環を促しましょう。

脱保湿とは

脱保湿の目的は、肌を乾燥状態に保ち、肌の正常な機能を取り戻すことです。 

脱保湿の治療は、今まで保湿を信じて治療してきた人にとってはすぐには受け入れ難いと思います。 しかし、保湿で悪化していた人が脱保湿で治療をすると、保湿をしない方が楽だということに気づきます。 頭で理解しなくても、本人の体がそれを証明することになります。

脱保湿の目的を達成するには、保湿剤の使用を中止するだけでは不十分です。 なぜなら保湿という行為が保湿剤を塗る以外にたくさんあるからです。 保湿剤は次のようなものがあります。

ワセリン、ヒルドイド、オイル、化粧水、乳液、クリーム、日焼け止めなど

一般的に保湿剤と言われるものはすべて該当し、化粧品関係も保湿に含まれます。

化粧・化粧水・乳液・クリーム

化粧はそれ自体が保湿になってしまうことと、それを落とすときの洗顔が肌の治りを妨げてしまうため、やめる必要があります。

よく「入浴・洗顔後に保湿しないと顔がつっぱってしまう」と言われます。 その原因は石鹸やメイク落としによる洗顔で皮脂を落としすぎているためです。 
化粧をしてしまうと、それを落とす作業が出てしまうので、化粧もやめなければいけません。

「化粧しないで仕事にはいけない」というい人もいるでしょう。 しかし、化粧をしていると永遠に肌は治るサイクルに入ってくれません。

日焼け止め

「日焼け止めは塗ってもいいか?」とよく聞かれますが、塗る必要はありません。
皮膚がただれなければ、日焼けはしても構いません。

次に保湿にあたるものをあげていきます。

マスク、衣類、寝具、入浴、保湿効果の強い石鹸、水分摂取

マスク

アトピーの肌を隠すためにマスクを常用している人は多いです。 しかし、マスクをしていると顔の肌は改善しません。 なぜなら、マスクをしていると呼気の湿気で口周りを常に加湿しているからです。

衣類、寝具

肌も常に水分を排出しています。 この水分がこもってしまいムレてしまうような衣類や寝具も保湿になってしまいます。 なるべくムレず通気性がいいものを選びましょう。

また、広い範囲で肌に炎症があると、寒気がする場合がありますが、その時も厚着はしないようにしましょう。

入浴

湯船に浸かる時間が長い人は、保湿依存の傾向があります。 なぜなら、入浴により皮脂を取りすぎて、風呂上がりに乾燥すると言う理由で保湿をしているからです。 保湿をする理由が正当化され、保湿依存で悪化しても入浴と保湿に疑いが生じません。

保湿依存の人にとって長時間のシャワー、湯船に浸かるのは、角質をふやかしてしまうので避けてください。 なるべく、短時間のシャワーもしくはシャワーを数日に一度の割合にするなどしてください。 脱保湿直後1~3ヶ月は肌の状態を観察しながら入浴方法を調整する必要があります。

水分摂取

肌のむくみを解消するために、水分摂取量も制限しなければいけません。 間違った知識の人がいて「人間は一日2リットルの水分を排出しているので2リットル水を飲みましょう」という人がいます。 これは逆で2リットル飲んでるので2リットルの水分が体からでているのです。
仮に、体を動かしている人なら2リットル飲んでも大丈夫でしょう。 しかし、一日デスクワークで座りっぱなし、通勤は20分程しか歩かない人が無理に2リットル飲むと体から水分は抜けなくなり、肌もむくんでしまいます 。保湿依存の人であれば皮膚から浸出液が止まらなくなるでしょう。
体を動かした上で水分制限を行い浸出液がなることを目指してください。

水分摂取量の目安について説明します。
本人の感覚としては、少し喉が乾く程度をキープしてください。 夏になると「喉乾く前に水分補給しましょう」と言われます。 炎天下で仕事やスポーツをするような人であれば水分補給は欠かせません。 しかし、ほとんどエアコンの中で過ごすような人にとっては喉が乾いてから水分を補給すれば大丈夫です。 「お腹が空く前にご飯を食べましょう」というのは聞いたことがないと思います。 水分も同様で喉が乾いてから飲めば大丈夫です。

尿の色も目安になります。 朝一番の尿の色は普通濃くなります。 それ以降は朝一番より薄くなります。
水分の摂取量が多い人は尿の色が透明に近くなるので、少し濃くなるように水分の摂取量を調整してください。
その他、がぶ飲みは避け少しずつ飲むようにし、夕食以降、寝る直前はなるべく飲まないようにしてください。 また病的な発熱(38℃)や水分補給が必要な病状があるときは水分制限を解除してください。

脱保湿後の肌の目標

次に脱保湿後の肌がどのような状態になればいいのかについてお話しします。
脱保湿後のリバウンドから一気に正常な肌に戻ることはなく、ほとんどの場合、一度停滞期に入ります。 根本的な改善を目指す場合、停滞期からさらに肌を変化させなければいけないのですが、このページではまず脱保湿後のゴールを設定したいので、そこまでの流れを説明していきます。

全体的なリバウンドの炎症が収まり赤みが引いてくると、一部ボコっとした炎症箇所が残ります。 その頃には痛みや痒みのピークも過ぎています。
部分的な炎症箇所は掻き壊したり、肌が代謝することにより消えていきます。
時間が経過してもなかなか変化が出ない場合、負荷のある運動や入浴によって肌のターンオーバーを促すこともできます。 それを繰り返すことにより、肌はフラットになっていき、肌質も変わってきます。

この状態までくると、保湿をしていた頃と比べると痒みはかなり減り、生活の質も向上してきます。皆さん保湿しない方が肌が改善することを実感します。

まとめ

保湿依存のアトピーを改善する脱保湿にいてお話ししてきました。

アトピーに対処する上ですべてに言えることですが、今の肌がどのような状態なのか?肌がどうなれば改善するのか?という本質を理解していないと、アトピーを治療するのは難しいです。

今回は私の臨床経験を元に脱保湿後の経過や特徴を説明してきましたが、これから脱保湿を検討されている方や今脱保湿されている方に少しでも参考になればと思います。

今、脱ステ・脱保湿を検討されている方へ

「脱ステ・脱保湿はただステロイドと保湿をやめて耐えるだけ」と思われている人もいますが、それは違います。 皮膚の経過を見て、常に適切な対応をしなければいけません。 知識と経験が無い人にとっては、途中で不安になったり、対応を間違えいると悪化の一歩をたどります。

当院はこれから脱ステ・脱保湿を検討されている方へ個別相談にてサポートを行っております。 脱ステ・脱保湿後の状態が心配、今離脱症状で悩んでいるという方はぜひご相談ください。

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今、アトピーが悪化して不安な方へ

  • 脱ステ・脱保湿を始めたけど不安
  • リバウンドが辛い
  • 相談できる人が周りに居ない
  • アトピーが悪化してどうすればいいのかわからない

アトピー無料相談用のLINEアカウントをご用意しています。 写真を見てお答えできる範囲はご相談に乗れますので、下記のリンクから友だちの追加を行ってご連絡ください。 頂いた写真や個人情報は無断で公開することはございませんので、ご安心ください。

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