脱保湿後のアトピーの治り方を解説

脱保湿後のアトピーの治り方を解説

脱保湿前

保湿で悪化した難治性アトピーです。

炎症のところへ保湿し続けてしまうので、アトピーはさらに悪化してしまいます。
ここまで炎症が強くなると、異常なかゆみが現れ、体も動かしにくくなり、生活の質もかなり低下してしまいます。

脱保湿スタート

保湿をし過ぎている人の場合、肌に水分を溜め込んでいるので、それをはき出す期間があります。いわゆる、リバウンドですね。
水分を閉じ込めるような保湿剤を使っていた人は、さらリバウンドは強くなります。
リバウンドで水分をはき出すと、肌は乾燥し皮膚を作ることができます。

ここで大切なのは、肌を乾燥させてないと、皮膚は作れないということです。

肌の乾燥をキープできないと、未熟な皮膚はふやけてしまうので、安定した皮膚を作ることができません。乾燥させるのは脱保湿の基本です。

わからない人はこちらのページを参考にしてください。

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脱保湿のリバウンドを最小・最短にするには?

脱保湿のときは、必要なかさぶたは取らない、不要なかさぶたは取る必要があります。
一般の人にこの見極めは難しいかもしれませんが、一応、週に最低1回は固形石鹸と綿のタオルで体を洗ってください。そうすると、不要なかさぶたを落としてくれます。

よくならないパターンでよくあるのが、肌に刺激を入れなさ過ぎて、かさぶたが蓄積し、ターンオーバーが進まないことです。入浴制限もするので、ずっと肌に刺激を入れちゃダメと思っている人が多いようです。

停滞期

全体的な炎症が収まり赤みが引いてくると、部分的にボコっとした炎症箇所が残ります。熱が冷め一旦落ち着いている状態、つまり停滞期ですね。

脱保湿後、リバウンドから一気に正常な肌に戻ることはあまりありません。ほとんどの場合、一度停滞期に入ります。その頃にはかゆみがかなり落ち着いているので、よくなったと錯覚する人もいますが、根本的な改善はまだまだです。

ではここからのどうすればいいのか?

ここからは、肌への刺激と休息を繰り返していきます。

どういうことかというと、肌の血行をよくしたり、ピーリングすることで肌のターンオーバーを上げます。これが肌への刺激です。
この刺激が入ると、皮下に溜まっている代謝物が肌から排出されやすくなり、同時に炎症も起きます。
この炎症の最中に刺激を入れ続けてしまうと、炎症が増して皮膚が薄くなってしまうので、いったん刺激をやめて肌を休息させることが必要です。休息させると肌は再生するので、その後、再び刺激を入れて肌を代謝させます。
この作業を繰り返すことで、皮下の代謝物がなくなり、健康な肌が出来てきます。

安定期

この状態までくると、肌はかなり楽です。

しかし!まだ油断してはいけません!

よくなったように見える肌でも、そこから半年以上安定させないと安心できません。この時期に、過食、寝不足、ストレス、運動不足、疲労でぶり返してしまう人も多いので注意してください。女性であれば、メイクもまだしないほうがいいですね。食事で油を制限していた人は、少しずつ摂っていっても構いません。そのとき吹き出物のような湿疹が出るかもしれませんが、それも皮脂腺が反応している証拠なので心配ありません。

最後に

最近、ご相談いただく人のほとんどは脱ステ・脱保湿してもよくならない人です。脱保湿後の経過について、アドバイスできる人が少ないのも事実ですから仕方ないですね。

私も一人でも多くのアトピーで悩んでいる人たちのために、情報を発信していけたらと思います。独りで悩むことに疲れた方はご相談ください。なにかお役に立てることがあるかもしれません。

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